人的補償の巨人・高木勇人。西武へ行っても「僕は僕です!」だよ。
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スポーツ
巨人軍から西武ライオンズへ・・・一人の投手が移籍することなりました。
その名は「高木勇人」。巨人が獲得したFA選手、野上亮磨の代わりに人的補償として、巨人を去るという。。。まあ、FA制度の陰の部分として、以前からこの人的補償という存在は、独特の世界観を放ってましたよね。
25歳という年齢で巨人にドラフト3位で入団した3年前、「僕は僕です!」という名言を、初勝利のインタビューで発した高木勇人。あれから3年。初年度の働きから、今後の活躍が期待されていましたが、プロ野球の世界は甘くなく・・・、彼の持ち球は研究し尽くされ、徐々にその輝きを失いつつあったこのタイミングでの人的補償。
そもそも人的補償は、プロテクトという、これまた独特の世界観とセットのコトバ。「この選手達は出せまへん。リストで書いてますやろ。そやから、もしFAの代償が金銭ではなくて、選手を欲するんなら、このリスト以外から獲っておくんなまし」という代物。
つまり当該球団から見たら「プロテクト外」ということは、「獲られるのもやむなし」「出ていっても致し方ない」というか「どうしても出せないという選手ではない」ということを本人に通知するのも同然という。。。人的補償というよりも人権侵害みたいな(苦笑)。まさしく選手は「駒」のような扱いを受ける、そんな雰囲気が、この暮れの切なさも相まって、かなり強まります。
FAと言えば巨人。巨人と言えばFA!ということは、それだけ人的補償も多く発生しているはず。というわけで、ちょっと確認してみました。やっぱり、います。います。人的補償がズラリといます。以下はその歴代の巨人から他球団に移った人的補償の選手。
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1995年 川辺 忠義 投手 ⇒ 日本ハム (河野 博文 投手の人的補償)
2001年 平松 一宏 投手 ⇒ 中日 (前田 幸長 投手の人的補償)
2005年 小田 幸平 捕手 ⇒ 中日 (野口 茂樹 投手の人的補償)
江藤 智 内野手 ⇒ 西武 (豊田 清 投手の人的補償)
2006年 工藤 公康 投手 ⇒ 横浜 (門倉 健 投手の人的補償)
2011年 藤井 秀悟 投手 ⇒ 横浜 (村田 修一 内野手の人的補償)
2013年 一岡 竜司 投手 ⇒ 広島 (大竹 寛 投手の人的補償)
2013年 脇谷 亮太 内野手 ⇒ 西武 (片岡 治大 内野手の人的補償)
2014年 奥村 展遠 内野手 ⇒ ヤクルト(相川 亮二 捕手の人的補償)
獲りも獲ったり、出しも出したり・・・(苦笑) です。
でも、この人的補償を見ると、「え?出ていった方が、獲った選手より活躍してるじゃん!?」という例もチラホラと見受けられます。一番代表的なのは広島へ行った「一岡」投手。今や、大竹(寛)よりも、一岡の方が一軍に近い。今、広島に「大竹と一岡を交換トレードしてくれない?」ってお願いしても、あっさりと断られるでしょうな。
FAベタの巨人。こうやって見てみると、FAで獲った選手よりも活躍した(している)人的補償選手もいるわけで。高木勇人だってそんな選手にならないとも限らないよ。だから西武に行っても「僕は僕です!」と思って是非頑張って欲しいよね。
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