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我思う。スポーツの原点とは?

最近ね、つくづく思うことがあるんですよ。いや、別に大して改めて言うことではないのかもしれんのですが、スポーツの魅力って何なんやろう?って。

 

別に自分の肉親や、自分の知り合いが出ているわけでもない、サッカーの試合の勝敗に一喜一憂するその原理というか、原動力っていうのは何なんやろう?って。

 

そこで考えてみたんですけどね、ほら、よく「コンサート」とか「ライブ」ってのがあるでしょ?「昨日○○○のライブ行ってさぁ~!す~っごい良かったよ!感動しちゃった~!」っていう会話を聞くんですが、あれ、僕は全然・・・なんですよね。

 

「ふ~ん・・・」って思うんです。

 

「それはお前、ライブ行ってないからだよ!ライブに行ってその場所に立てば全然違うよ!」っていうのも何度も聞くんですが、実は僕、そういう経験しても「良かった」とか「感動した」とかまでは心が躍らないんです。

 

自分で自分を「天邪鬼」だと認識しているから、「それでなのかな?皆が盛り上がっているのに同調するのが嫌なのかな?それだけなのかな?」って思ってみると、実はそうではなくって、「コンサート」や「ライブ」の類では何故僕が「燃えない」か、「感動しない」か、「心が躍らない」かが解かりました。

 

実はそこは、スポーツ(の試合)と決定的に違う部分があるからなんです。それは何かと言うと「筋書き」があるということ。「プレーヤー(敢えてプレーヤーと言ってしまいますね)」と「観客」が、同じ路線に沿って、最後は絶対に盛り上がるんだ!というベクトルに沿って、「出来レース」を演じている・・・風に見えるんです。

 

ええ・・・解かってます。「ライブってそんなもんじゃないよ!現場は生き物だから、お客とその場の雰囲気で一緒にステージを作っていくもんだよ!」って力説するバンドの知人なんかはいますが、僕はそれを聞いても「そうやねぇ~。。いや、ほんと」なんて相槌打ちつつも、「そんなん言うても、最初は何を歌って、4曲目は何をやって、最後は何で「総立ち」にさせるか、全部決まってるやん!」って、心の中で突っ込んでます。つまり・・・「筋書き通りにみんなが踊ってるだけやん!?」と・・・。

 

でも、スポーツは違います。この試合の結果がどうなるのか?は、やっているプレーヤーも、見ている観客も誰も知りえません。この試合が「凡戦」になるのか、「素晴らしい名勝負」になるのか?も解かりません。「スーパーゴール」が決まるかどうか?も、選手も知りませんし、誰も知りません。あるかもしれないし、ないかもしれない。ここが「コンサート」や「ライブ」と決定的に違うと僕は思っているわけです。

 

で、スポーツの原点は、その前にある「ワクワク感」であり「ドキドキ感」であります。それはコンサート等の「ワクワク」や「ドキドキ」ではありません。「未知の世界」が「既知の世界」に変わっていく、その現場を体験する、目撃する、ワクワクでありドキドキなのです。

 

例えばです。

 

ある地域にすごく「強い中学生チーム」があるとしましょう。仮にここをA中学として、噂では「向うところ敵なし!」で、「この前の日曜日は社会人のソコソコのチームと練習試合をやって2-0で完勝した!」なんていう話が出回っているとしましょう。

 

で、別の地域のB中学では、「おそらくどこの中学でも絶対に歯が立たないだろう」と噂される怖ろしく強いチームがあるとしましょう。その地域では何十連勝もしていて、大人のチームとやってもボールをカンカン廻すらしい!というチームがあるとしましょう。

 

その時、誰でも、普通に、こう思うはずです。

 

その「A中学」と「B中学」が試合したらどっちが勝つんやろ?って。

 

僕はスポーツの原点はまさにここにあるのだと思います。

 

「A中学」や「B中学」に肉親や知人がいなくても、「とうとうこの両チームが今度の日曜日に試合するらしいぜ!?」って聞いたら、「え?ほんまかいな!?そら見に行かな!それ絶対見たいわ!」となるでしょ?

 

もちろん「A中学」の連中も「B中学」の連中も、試合後は俺らが勝者や!と信じながら、この試合に臨むでしょう!しかし両者が勝者になることは在り得ず、どちらかが「自分が思い描いていた近未来とかけ離れた現実を突きつけられる」わけです。

 

ここが「コンサートライブ」と違うんです。「プレーヤーと観客のどちらかしか盛り上がれない!」なんてことはコンサートでは有りえません。どちらもが汗びっしょりで、顔も紅潮して、コンサートが終われば全員が「ハッピー」なわけです。

 

この「全員ハッピー」という状態がもしかしたら僕が「醒める」原因なのかも知れません。スポーツのような残酷さがないから。勝者は敗者の上に君臨するという厳しさがないから。敗者になれば、今までの努力が報われない(と思える)から。

 

そして、ここからが更に、僕はスポーツ、いや、サッカーの大きな魅力に魅入られてしまいます。先ほどの例で言いますと、この「A中学」と「B中学」は稀に見る名勝負を演じたとしましょう。そこでは「A中学」のC選手と「B中学」のD選手が群を抜いて優れた選手だと証明するプレーぶりであったとしましょう。どちらもこの選手のプレーなしでは自分達のチームは成立しない・・・と、いうくらいのレベルの選手だとしましょう。

 

その時、誰でも、普通に、こう思うはずです。

 

このC選手とD選手が一緒のチームで試合したら、どんだけ強いチームになるんやろう?って。

 

「おい!聞いたか?こんどあのA中学のCとB中学のDが一緒のチームで試合するらしいで!」と聞いたら、ドキドキしませんか?「絶対に見に行きたい!」と思ってワクワクしませんか?

 
 

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もうお解かりですよね?僕は「代表」の魅力はまさにここにあると思っています。

 

つまり・・・

 

「代表が僕らの夢」とか「代表は僕らの代表」と言われる所以は、「一番強いと言われるチームから一番巧いと言われる選手だけを集めてチームにしたら、僕らの中で一番強いチームが出来上がるんとちゃうのん?」っていう純粋なエネルギーの結集体であるからなんです。

 

つまり、代表の試合は「誰もが最後の結果を知りえない」けれども「誰もがこれこそが最強や!」と思うメンバーで、選手自身も結末を知らない、「勝者」か「敗者」かの分別に、自分の歴史とプライドと自負と魂を賭けて挑む・・・ということなんだろうと思います。

 

ここに!

 

えもいえぬ!

 

ワクワク感と・・・

 

ドキドキ感が・・・

 

去来するわけです。

 

これこそが、僕が思う「スポーツの原点」なんだろうと思うのです。

 

そんな「俺たちこそが最強」というチームが32個も集まって「それやったらどこが一番強いか、ちゃんと試合して決着つけようや!」という大会がもうすぐ始まります。

 

だからこそ、この大会に、世界中の人々が熱狂し、興奮し、人生を見出すのだと思います。この熱狂と興奮と感動は「コンサート会場」では造成できません。なんと言っても世界中の全員がその時がくるまで、自分達が正しいのかどうか?自分達が神から選ばれし存在となりうるのかどうか?を知らないのですから。

 

未知の世界を知るために・・・。敗者になる危険を冒してでも挑む。
これぞ「スポーツの原点」なんだろうと思います。

 

だから代表はチャレンジして欲しい。
だから代表は立ち向かって欲しい。

 

俺達をワクワクさせて欲しい。
俺たちをドキドキさせて欲しい。

 

今、僕が代表でドキドキ・ワクワクできるのは・・・
「12月4日」の抽選だけです。

 

そんなん、スポーツの原点やないで!
抽選のワクワクは、商店街のガラガラだけで充分や!
抽選のドキドキは、忘年会のビンゴゲームで充分や!

 
 

このネタは、2008年から2018年まで、スポーツナビのブログ「読裏クラブのワンツー通し」にて掲載された中で2009年11月23日にアップされた記事を加筆修正して再掲載したものです。メッチャ旧いネタですので今日現在で読んでも「あ?なに?これ?」てな感じなのですが、スポナビでアップしたネタをとりあえず全ネタこちらに引越しする過程として本日アップしております。どうぞご了承くださいますと同時に、芳香なワインを楽しむごとく、懐かしいネタを存分にお楽しみくださいませ(爆)

 
 
 

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