サッカーの死語をアナタはどこまでご存知ですか?
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旧スポナビ・ワンツー通し インナー, ダブルエム, スィーパー, 死語
ここに来られる皆さんの中で「インナー・ハーフ」という言葉をご存知の方は何人ぐらいいらっしゃるのでしょうか?
「知ってるで!インナーやろ!下着のことやな・・・。昔は『シミーズ』って言うてたやつも、今では『スリップ』なぁ~んて名前に変わってるらしいやないか?」
いや、そういうことではなくて・・・。
「それにやっぱり『ショーツ』って呼ぶよりも『パンティ』って呼ぶほうが「感じ」が出てええよなぁ?なぁ?兄ちゃんもそう思うやろ!?」
だから!アンタ誰よ!?
そうじゃなくて、サッカーのポジションの名称ね。いわゆる今で言う「2列目」「トップ下」「前目のハーフ」「攻撃的中盤の2枚」「4-4-2」のボックス型の前2人。いろいろありますが、20年ぐらい前は中盤は4人で、後ろの二人がハーフ、前の二人をインナーと呼んでいました。
ちなみに、当時のオーソドックスな配置は、4列表記で言うところの、3-2-2-3。この各点を星座のように線で結ぶと、WM(上からね)のように見えるため、「WM(ダブルエム)」と呼んでいて、Wの下の2点がインナーです。僕も実は「インナー」出身なんですが、「戻らへん」ことで有名でして、味方がもう一度ボールを取り戻したら、フリーの僕(戻らへん僕はいつもフリーね!)がボールを貰って、ゴールを狙う決定的なパスを・・・ってなわけで、今で言う「1.5列目」というポジションを往時から確立してたわけですわな。まぁ、時代の最先端を行ってたわけです(苦笑)。
そんなことはどうでもええのですが、とにかく、今は死語やね。WMなんて。
そう言えば、今のサッカーで既に死後になっているポジション名とか用語って結構あるんよねぇ~
例えば今では「フルバック」なんて言わずに「サイドバック」だし、「ウィング」ではなしに、う~ん・・・このポジションはシステム上専門職は廃業になっちゃって、今それに該当するポジション名はないし、「センターバック」2枚は逆に「ストッパー」と「スィーパー」っていう名前に独立してたし、それにもっとも代表的な「センターフォワード」なんてもんも、どちらかというと今では「昔のセンターフォワードタイプ」みたいな表現の時に出てくるぐらいで、実況の時には出てこないもんね。
もちろん今は当たり前のように使ってる用語でも、往時にはなかったのもあって、その代表格は「ボランチ」(これ、昔のハーフのことね)、一時は大流行だったけど結構短命に終わった「ウィングバック」。
戦術名でもっとも有名だった「ゾーンプレス」なんてのも今ではあまり使わないよねぇ~。
そういう流れで見たとき、今の「流行語」ってなんやろ?やっぱり「バイタルエリア」?「アタッキング・サード」?これらも3年後、5年後は使われているのかどうか。興味深いですな。
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こうやって考えたら「サッカー」って本当に不思議なスポーツやね。大昔から、ほぼ同じルールで(キーパーへのバックパスや5ステップなんかのマイナールールは変更しても、ボールを手以外で扱って11人で相手のゴールに90分間で多く入れたもんの勝ちっていう、基本的な部分のルールは同じでしょ?)同じ人数で戦っているのに、その時代、その時代によって「ポジション名」も変わるし「使用用語」も変わるし「戦術名」も変わるもん。
これが野球だったら20年前のファーストっていうポジションが今や「○○○○」だもんなぁ~ってことにはまずならないし、ファーボールはファーボールだし、ヒットエンドランはヒットエンドランだし。まぁ、一部「ストッパー」が「クローザー」になってるなんてのもあるけど、基本は同じでしょ?
だから、やっぱりサッカーって『人間的』なんやなぁ~ってつくづく思います。だって人間もその時代その時代で変わるもんね?その価値観や行動や常識が。もっと言えば文化も芸術も、そうやって常に変化しながら前へ進んでいるんだしね。
「死語が生まれるスポーツの方が人間らしいスポーツだ」って、僕にとっては新しい発見かな。
そう言えば最近「ポリバレント」もめっきり聞かなくなったよねぇ~・・・
「おう!兄ちゃん!若いのに、サッカーやって入歯してんのか?可哀相になぁ~」
・・・?何ですか?それ?
「入歯洗うのにいつも「ポリ○ント」使うてるんやろ?」
・・・そやから、アンタ誰よ!?(爆)
このネタは、2008年から2018年まで、スポーツナビのブログ「読裏クラブのワンツー通し」にて掲載された中で2009年02月20日にアップされた記事を加筆修正して再掲載したものです。
※わかり難いですが、コメント欄はこのサイトの一番下にあります。ので・・・ヨロシクね!
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