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ハリルホジッチ、日本代表監督就任秘話。

【お断り】このネタは、2008年から2018年まで、スポーツナビのブログ「読裏クラブのワンツー通し」にて掲載された中で2015年03月05日にアップされた記事を再掲載したものです。従いまして、現在と時制や内容に整合が取れていないところもあります。スポナビにて掲載された(旧)「読裏クラブのワンツー通し」のアーカイブの意味も含めての再掲載としておりますので、予めご了承ください。でも、ネタ的には「ええ線」行ってるのもあるんで、一つの作品として、そしてまた「読裏クラブってこんなヤツやねんね・・・」と知っていただく意味でご一読いただければ望外の歓びでございます。

 

ここはサッカー日本代表のプロモーションに長く携わってきた大手広告代理店「○通」のスタッフルーム。広告代理店は基本的には残業タイムなんてあってないような、24時間稼働の業態ではあるものの、やはり夜の22時も越えると、それなりに人の出入りも少なくはなってきている。そんな中でこの二人で秘密の会話が交わされていた。

 

部下 「部長、お帰りなさい!どうでした?協会の方は?新監督の件はもう正式発表を待つのみという感じでしょう?」

 

部長 「おお!まだ残ってたんか?お疲れさん。ちょうどええな・・・。その件でちょっと打合せしてもええかな?」

 

部下 「それはいいですけど、どうしたんです?かなり緊張した面持ちじゃないですか?協会で何かあったんですか?」

 

部長 「ああ・・・まぁ、そうやな。あったと言えばあったとも言えるし、ないと言えばないとも言えるか。。。」

 

部下 「どうしたんです?いつもの歯切れの良い部長らしくないじゃないですか?ところで、新しい監督の発表があれば我々もかなり忙しくなりますよね?もう営業のほうはかなり動いているらしいですが、プロモーションのプレゼンをどのあたりに読んでおけばいいんでしょう?やはり理事会で正式決定の直後にドーンと行きますか?」

 

部長 「ドーンもガーンも、とにかくその理事会までが問題なんや。打合せというか、相談も実はそれなんやけど。。。」

 

部下 「どういうことですか?」

 

部長 「いろいろ協会も大変でなぁ~・・・。監督問題というのはそんなに単純なものではないというのが今回良く解ったわ。」

 

部下 「それはそうでしょうね。戦術的な問題や、方向性の問題や、もちろんJリーグとの共存という意味でも全て代表優先ということでもないでしょうし、もちろん年棒も含めた待遇や通訳やスタッフや、諸々を考えるとクリアしないといけない項目が物凄くありますもんね。」

 

部長 「それはあくまで表向きや。」

 

部下 「え?表向き・・・って?どういうことです?」

 

部長 「もっと本質的な部分というか、もっと本音の部分というか、もっと現実的な部分が問題になってるねん。」

 

部下 「どういうことです?具体的に言ってもらえませんか?協会で何が起こってるんです?問題ってもう「決まり」なんでしょう?」

 

部長 「ええか?これは他言は無用やで?」

 

部下 「もちろんですよ。」

 

部長 「とにかくかなり以前から協会内部ではもう新監督はハリルホジッチで一致してるんや。いわゆる「ジッチでイッチ」や」

 

部下 「部長・・・それ、全然オモロないです。。。」

 

部長 「別に受けを狙って言うたんやないわ!こういう韻を踏んで会話を進めるのが、大手広告代理店の代理店たる、部長たるゆえんやないか!」

 

部下 「そんなもんですかね?」

 

部長 「まぁ、ええわ。そんなことはどうでもええねん。ただ、この決定に、あの大手スポンサーの「きーさん」が難色を示しているっちゅうことなんや。」

 

部下 「え?どうしてです?というか、スポンサーが難色を示してるって言っても、スポンサーの意向と監督問題・・・、それとこれとは別でしょう?」

 

部長 「それがそうでもないんや。アギーレを解任に追い込んだのも「きーさん」の圧力が尋常やなかったって話やからな。協会も人の子・・・というか、今や協会は一つの大きな利益集団、営利企業や。営利団体である以上、スポンサーの、金主さんの言うことは背かれへん。まして代表監督はその中で最も重要なコンテンツっちゅうことやからな。」

 

部下 「それはそうなのかも知れませんが、で・・・なんで、ハリルホジッチ氏にキ○ンは難色を示してるんです?」

 

部長 「名前や。名前が呼びにくいっちゅうことなんや。」

 

部下 「そ!そんな・・・そんな馬鹿な話ってあります!?」

 

部長 「自分、全然解ってないな・・・。あのな、日本代表は一つの大きな商品や。いや、大きなマーケットと言ってもええな。つまり、マーケティング的に言えば、○○○ジャパンは、一つのブランドや。ブランドにネーミングがいかに重要なのか?は、広告をやってる人間なら解るやろ?」

 

部下 「それはそうですが、それにしても・・・。いったいキ○ンはどう言ってるんですか?」

 

部長 「監督の名前は基本は3文字の監督であるべきやということらしい。つまり「○○○ジャパン」というネーミングは商品に付くブランディングに直結するわけで、それであれば「覚えやすい」「言い易い」「親しみ易い」というネーミングの基本原則に沿って「3文字」で表記できる監督であるべきや・・・というのが「きーさん」の言い分や。」

 

部下 「そんな・・・無茶苦茶な。」

 

部長 「自分、何を今頃言うてるねん。ちょっと思い出してみぃ。ザックジャパン、ジーコジャパン、オシムジャパン、オカダジャパン・・・。な?全部頭の文字は3文字やろう?」

 

部下 「た・・・たしかに。でもトルシェやアギーレやファルカンは3文字じゃないですよ?」

 

部長 「正確に言うと文字数やなくて、発音やな。韻と言ってもええ。トルシェだってアギーレだって特に言い難さはなかったし、ファルカンジャパンは「~カン~パン」という韻が踏まれていて、かなり言い易いやろ?」

 

部下 「なるほど。。。」

 

部長 「だから、今回の一件では「きーさん」は、まずピクシーを推したらしい。ピクシージャパンはかなりのネーミングになるからな。」

 

部下 「なるほど。。。」

 

部長 「でも、彼には金銭的な黒い噂が周辺にあって、協会がそれを盾に「きーさん」を説得したらしい。」

 

部下 「そうなんですか。。。」

 

部長 「でも逆にこのネーミングのせいで、協会が推した第一候補のラウドルップが候補から落とされたらしい。ラウドルップジャパンではあんまりやからな。だからミカエルジャパンでどうか?と、協会も粘ったらしいが、「きーさん」が納得せんかったようや。」

 

部下 「なんか、ウソのようなホントのような。。。」

 

部長 「何言うてるねん!?ワシがウソついてもしょうがないやろ?これ、さっき協会の人間と話して聞いてきた話やから間違いないんや。」

 

部長 「そやからこの線で行けば、最初からオリベイラとかブランデッリとかマッツァーリとかは無かったわけや。」

 

部下 「それならクルピとかは?ミチェルだって良かったんじゃないですか?」

 

部長 「お?ええとこ突くやないか?そうやな。韻的には問題はないな。でもクルピは「きーさん」が言うにはちょっと負け出すと「クルクルピー」みたいに弄られる可能性がある・・・ミチェルは「ミッチャンミチミチ」みたいに弄られる可能性がある・・・という理由で拒絶したらしい。」

 

部下 「それ、小学生の会話じゃないですか!?」

 

部長 「そうや。当然日本代表マーケットのセグメント・ターゲットには小学生も入ってるからな。当たり前の結果や。」

 

部下 「凄いですね。そこまで考えてるんですか!?」

 

部長 「そうなんや。さすが「きーさん」やな。そういう意味では同じ大手スポンサーでも「あーさん」は鷹揚なスタンスや。さすがに「あーさん」はあっちの国の企業やし、基本的にユニフォームさえ売れたらええわけやから、あまり「きーさん」のように神経質にはなってないらしい。」

 

部下 「キ○ンは日本を代表する官僚型の大企業ですからね。」

 

部長 「というわけで、ハリルホジッチ就任の最終段階の詰めの問題がこのネーミングなんや。」

 

部下 「どういう意味です?」

 

部長 「要はこういうことや。「きーさん」もいつまでも代表監督が決まらないというのはイメージダウンにつながるのも頭では理解しているんで、協会が強く推すこの監督を認めてもいいと思ってるんやが、それには最終条件として「ネーミング」も考慮するということなんや。そのネーミングが了承できれば、協会にOKを出すということや。で、今日、協会に呼ばれたのは、ハリルホジッチジャパンのネーミングを我々に考えて貰って、明日「きーさん」にその素案を提出して、一日でも早く新監督就任を発表したいらしい。」

 

部下 「我々が?」

 

部長 「そうや。新監督が就任できるかどうか?は、我々のネーミング次第というわけや。」

 

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部下 「凄い話ですね。」

 

部長 「それが世の中や。資本主義や。広告は資本主義の鬼子みたいな職業やな。今日のこの話を聞いてつくづくそう思ったわ。」

 

部下 「で?本命案は?」

 

部長 「いろいろあるんやけどな。どれも帯になんとかや。何かピンと思いつくのはないんか?」

 

部下 「もちろん「ハリルホジッチジャパン」は論外なんでしょうが、「ハリルジャパン」じゃダメなんですか?」

 

部長 「それや。もちろん誰でもそれを思いつくわな。でも「きーさん」がそれでは首を縦に振らんのや。」

 

部下 「どうしてです?」

 

部長 「「ハリルジャパン」というのが、どこか「ハリーポッターと仲間達」みたいな、そんなイメージが入ってくるって言うわけやな。」

 

部下 「そうかなぁ~?そうは思いませんけどねぇ~。でもそれでもいいじゃないですか?ハリーポッターのような有名コンテンツとイメージが重なることは相乗効果というか、シナジーとして悪い話じゃないと思いますけど?」

 

部長 「甘いな・・・。自分、「きーさん」を甘く見過ぎや。敵もさるもんや。。。ちゃんと調べがついてるねん。」

 

部下 「どういうことです?」

 

部長 「今、ハリーポッターが人気の関西のあそこがあるやろ?」

 

部下 「ええ。USJですよね?」

 

部長 「それや!そのユニバーサルジャパンのパートナー企業が「サン○リー」なわけや。ライバル企業のイメージアップにつながる事を、何で大日本~~時代から続いた我が「キ○ン」が、大枚はたいてせんとあかんねん!というのが「きーさん」の主張や。」

 

部下 「凄いですね。それ。」

 

部長 「やろう?だからハリルジャパンはアウトや。」

 

部下 「だって・・・それ以外どういうネーミングがあるって言うんです?」

部長 「例えば協会で出た案は「ジッチジャパン」とか「ルホジジャパン」とか、ファーストネームからの「ヴァヒドジャパン」とかいろいろあったんやけど、全部却下なんや。「真面目に考えてるんですか?」って逆に「きーさん」に説教くらったらしいわ。」

 

部下 「絶句しますね。。。」

 

部長 「何かええアイデアないんかいな?自分も広告代理店の端くれやろう?ネーミングの一つや二つ捻り出せんか?」

 

部下 「う~~ん。。。そうですねぇ~~。。。」

 

部長 「明日持っていかんとあかんねん!こんなんは閃きや!パッと思いつくんが最後は強いねんで!それも広告業界の常識やろう?」

 

部下 「そんな無茶振りじゃないですか。。。では・・・う~んと・・・」

 

部長 「うんうんと唸るだけなら誰でもできるんや!」

 

部下 「それなら「ハリー」はどうでしょう?「ハリージャパン」は?」

 

部長 「え?」

 

部下 「ハリージャパンです。正確には2文字と音引きなんですが、一応3文字の発音でしょう?」

 

部長 「そ!それや!ハリーや!ハリーがあったな!そうか!」

 

部下 「でも、ハリー・ポッターのど真ん中ですよ?」

 

部長 「いや、そんなことあらへん!ハリーと言えば「ハリー・ベラフォンテ」がまず思い浮かぶやろ!?」

 

部下 「いえ。絶対に思い浮かびませんって!」

 

部長 「いやいや。思い浮かぶのが半分はおるって。。。で、残りの半分がやっぱり「ダーディー・ハリー」やな。」

 

部下 「時代がかなり・・・」

 

部長 「いやいやいや。。。トレンドで言えば「ONE DIRECTION」のハリー・スタイルもあるし。いやいやいや。。。ハリー・ケインという線もないとも言えんな。。。」

 

部下 「でもやっぱ「ハリー・ポッター」でしょう?それなら「ハリル」でいいんじゃ・・・」

 

部長 「だぁ~か~らぁ~~~!それは「きーさん」がアウト出したって言うてるやん!よっしゃ!ハリーや!ハリーで決まりやな!よし!明日のプレゼン資料を今から大急ぎで作らんと!今日は徹夜や!覚悟しておいてや!」

 

部下 「そんな~~!何でですかぁ~!?」

 

部長 「何言うてるねん!ハリーだけに・・・「ハリー・アップ」や!」(ふふ・・・決まッタナ!)

 

部下 「ダメだこりゃ。」



※わかり難いですが、コメント欄はこのサイトの一番下にあります。ので・・・ヨロシクね!

 

 

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