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話のさわりは、さわりではない 話

公開日: : 最終更新日:2017/12/30 生活

「話のさわりだけでも聞かせてよ」

「いや、話のさわりだけ言ってもたぶんわからないと思うよ」

こういう会話、誰でも経験したことがあるのではないでしょうか?

さて、この会話、成立しているのでしょうか?もっと言えば正しい会話なのでしょうか?

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実はこの「さわり」、本当の意味は「中心となる部分」「要点」のこと。

「さわり」は、江戸時代に竹本義太夫が創始した浄瑠璃の流派の一つ、義太夫で用いられたもので、最大の聞かせどころ、聞きどころとされている箇所を指す言葉なのです。

それが転じて、音楽や物語の感動的な部分、話や文章の要点などという意味で使われる言葉なのですが、冒頭の会話のように、どうも現代人は違う意味で使っているようです。

それも不思議ではありません。文化庁が毎年実施している「国語に関する世論調査」で今年の調査結果で発表されたものでは、この「話のさわり」を、53.3%の半数以上が、本来の意味ではない「話などの最初の部分」と答えているようで、正解?の、「話の要点」と答えた人は36.1%しかいませんでした。

この結果をどう思いますか?アナタはどちらの「さわり」だと思いました?

でも、「話のさわり」で何故「話の最初の部分」だと勘違いするのでしょう?おそらく推測ですが「さわり」という語感が「触る」という発音と同じで、すると「触る」という漢字から、言葉の響きから、「物事に軽く触れる」「表面的に触れる」というようなイメージが強くなって、その「表面的に触れる」というニュアンスが「話の冒頭だけ聞く」という流れになっていったのだと思います。

これも解るような気がしますね。

本来とは違うコトバの意味や言い回しが広く使われているようなことが、すぐさま日本語の退化とか、日本語の低俗化とは言い切れないように思います。そんなコトバはそれこそゾロゾロありますよね?

例えば、私自身が気になっているのは「ヤバイ」というコトバ。最近では「非常に良い」「凄く美味い」時に「これ、ヤバイよ!」なんて使われています。ヤバイ=否定語が、何故か時代の流れでヤバイ=肯定語、もっと言えば最上級肯定のような扱いを受けています。

ただ、文化庁によれば「本来の意味ではないものも、一般的に広まっているものは、誤用とは言えない」と言っています。お堅い役所さんにしては柔らかい見解で・・・これはこれで、なかなかいい感じですね。

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