9回無死1塁でバントはするべき?しないべき?の答えが解かる本
プロ野球も交流戦たけなわ。今年もまた「やっぱパリーグのレベルは違うよなぁ~」って思うこの頃です。そのたびに違う土俵というか、違う評価の基準というものを思い知らされます。皆さんのご贔屓のチームや応援している選手の活躍はいかがでしょうか?
さて、そんなプロ野球好きの方々ならご存知の方も多いかもしれませんが、「セイバーメトリクス」の世界から見たらまたプロ野球の世界も違った意味で面白さが増します。
一番典型的な例が、この本の題名にもなっている「9回裏無死1塁でバントはするな」というコンテンツ。何故そうなのか?それじゃ何故皆んな「9回裏無死1塁でバント」するのか?
を数字を使って明快に説明しています。
また、打者を評価する基準についても「本塁打」や「打点」、あるいは「打率」なんてもんではなく、もっともっと詳細な基準をもって評価すると、どうなるのか?
例えば「最も評価できる打者」とは「その選手が一番から9番まですべての打席に立ったと仮定したときに得られる得点の期待値」
これをXR(EXTRAPOLATED.RUNS)と呼び、その計算式は
XR=0.5×(単打)+0.72×(二塁打)+1.04×(三塁打)+1.44×(本塁打)+0.34×((四球)+(死球)-(敬遠))+0.25×(敬遠)+0.18×(盗塁)-0.32×(盗塁死)-0.09×(凡打)-0.098×(三振)-0.37×(併殺打)+0.37×(犠飛)+0.04×(犠打)
解る?(笑)
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とにかくこうやって打者を総合的に且つ科学的に評価したら僕達のイメージとまったく違う打者が高評価を得ることになるのがまたビックリ!
誰が勝ったとか、誰が打ったとか、そんな一般的な基準ではなくて、数学的に見たら意外な投手や野手が、もっともっと評価されてよい選手が、ゾロゾロ登場しています。
プロ野球に詳しい人もそうでない人も、数字の世界に興味がある人もそうでない人も、どちらかが好きならきっとこの本は面白いと思うよ。
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