秋の夜長に読む一冊「スティーブン・ジェラード自伝」
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最終更新日:2017/12/29
サッカー
台風の被害に遭われた方々へのお見舞いを申し上げます。
そんな挨拶が通常になる、台風シーズン。そして台風がやってくるたびに、台風が通過するたびに、秋の深まりを再認識するのもまた事実。
そう、そんな秋と言えばやはり「スポーツの秋」、「食欲の秋」、「芸術の秋」、そして「読書の秋」。
で、今回は「読書の秋」の話題を。ちょっと強引ですけどね(笑)
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先日3連休の最終日、久しぶりにまとまった時間がとれたので、お気に入りのカフェのお気に入りの場所に陣取って、ある本を通読しました。結構分厚い本で492ページもあったんですが、まさに「一気読み」という表現がぴったりな「一気に読み上げて」しまいました。
その本とは
「スティーブン・ジェラード自伝」~君はひとりじゃない~
僕自身はリヴァプールというクラブにはリスペクト感はあったものの、特に親近感は持っていなかったし、ジェラードという選手も「こんな選手いたら楽やろうなぁ~」という感想は持っていたし「ええ選手やなぁ~」というのも常に感じてはいたんだけれど、かといって「好きな選手か?」と聞かれれば決してそうでもないし、あまりこの自伝に対しても「期待感」というものは持たずに読み始めてみたんだけれど・・・
これが実に面白い!いや、ホンマに面白いんよ!
なんせ、彼の目線で語られているいろいろな場面。ピッチの中、ロッカールーム、クラブのオフィス、医療室の映像が浮かぶような臨場感溢れる文章で、一気読みできるんですよね。
本の構成も自伝によくあるような「生誕」→「幼少期」→「少年時代」→「青年期」→「現在」という編集ではなく、最近流行りの「時制を前後」させる手法がとられていて、読み手を飽きさせない工夫がほどこされているのもグッド!
もちろんこれだけの筆力がジェラードにあるとは思えず、たぶん原稿自体はゴーストライターが書いたのだろうけれど、でもピッチの中に立って、パスコースのことや、ボールが飛んでくるときの風景、コーナーのポジショニングを奪い合うときの気持ちをゴーストライターが勝手に書けるわけもなく、確実にジェラードの内面が描かれているのも事実。
フットボール好きの人で、秋の夜長にちょっと時間が出来て「読み応えのある本、ないかなぁ~?」なんて思案している人には絶対におススメの一冊です。
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