こんなパス廻しは見た事ない!13分間の「最強のパス」廻し
最強のパス廻しとは、どんな状態を言うのだろう?
何本もパスが廻ること?ダイレクトでポンポンと廻ること?ドリブルが存在せずパスだけでボールが動くこと?
どれも「最強」だろう。でもまぁそんなパス廻しはまず存在しない。
はず・・・
なのだが・・・
なんと!先日この「最強のパス廻し」が13分間出現したのだ!
<Sponsered Link>
それはドイツ・ブンデスリーガ24節のバイエルン・ミュンヘン対ホッフェンハイム戦。バイエルンが敵地に乗り込み前半で4-0と大量リードを奪い、後半47分と62分にも2点を奪い、6点リードとほぼ大勢が決まったとき。
大量リードに気をよくしたのか、それとも最初から掲げるタイミングを見計らっていたのか、敵地に乗り込んだバイエルンサポーターが、相手ホッフェンハイムの出資者であるディートマー・ホップ氏を侮辱するバナーを掲げたのだ。
これにはバイエルンの選手、監督はじめ首脳陣も反応し、自分達のサポーターに激しく抗議して試合は中断。この中断に一時は降ろされた侮辱的バナーだが、しばらくするとまた性懲りもなく掲げられた時点で、バイエルンの選手達はピッチを去ろうとする態度さえ見せたという。
ここで本当にピッチを去ると当然バイエルンは敗北という公式記録がつくはずなので、さすがにその光景を見たサポーターもバナーを降ろしたのだが、試合は幾度も中断され、また幾度もバナーを掲げ、幾度ももめて・・・落ち着きを取り戻してようやく試合は再開。残りあと13分という状況だった。
ここで「最強のパス廻し」が生まれたのだ。
バイエルンの選手は抗議の意思として、戦うプレーを放棄。ホッフェンハイムの選手達にパスを廻し、ホッフェンハイムの選手達もその行為に賛同する意思としてボールを数回廻してはバイエルンにパス。もらったバイエルンも攻撃の意思「0」のボールを数回廻してまた敵の足元の綺麗なパス。時には敵と味方でダイレクトパスがポンポンと繋がるという・・・
滅多に見られない光景が13分間生まれたのである。それがこれ。
「君たちの行為は許さない。だからそんな君たちの前では僕らは戦う姿勢は見せないよ」というバイエルンの意思が明確に表明された13分間だった。
これにはホッフェンハイムのベンチも拍手を送り、スタジアムに詰めたホッフェンハイムのサポーターもスタンディングオベーションを贈った。
ええねぇ~~、こういうの。これぞスポーツマンシップというか、ヒューマンシップだと思うね。何のためにスポーツで戦うのか?相手を罵るためでも、相手を罵倒するためでもないだろう?スポーツはお互いの切磋琢磨を証明するため、お互いの戦う姿勢をリスペクトするためにやっているという「第一原則」を再認識する光景だった。(時々勝負にこだわり過ぎて我々はそれを忘れてしまいがちになるが)
「最強のパス廻し」。。。ええもんを見せてもらいました。
このネタはfacebook https://www.facebook.com/yomiuraclub1961/ でもご紹介しております。コメントはご面倒ですが、facebookの方でアップしていただけると、しっかり返信させていただきます。どうもコメント欄の管理が上手くいかず皆さんのご意見がオープンに掲示できませんもんで。
サイドバナー
関連記事
-
-
後任は西野さん?ハリルホジッチ電撃解任で遠藤復帰も!?
ハリルホジッチ解任!の一報が携帯の速報で朝一番に飛び込んできました。ちょっと驚き。でも意外ではなかっ
-
-
ガンバレ!スルガ銀行!
皆さんは「スルガ銀行」という銀行をご存知だろうか? 関東地方の方ならまだし
-
-
「彼」のような立場になるとマトモに生きる自信がない。
「彼」の評判がどんどん上がっている。 今「彼」は、超ビッグなワールドワイドのグローバル企業に転
-
-
サッカーで5つの新ルール変更を実験!その内容と結末は?
サッカー(というより、フットボール)が、なぜこれほど世界に普及したのか?という問いに対
-
-
日本人でまさかの禁断の移籍! 「時代はここまで来たか?」感
コパ・アメリカが始まるまさにその直前! なんと! 久保建英のレアル・マドリー移籍の情報が飛び込んでき
-
-
クリロナって永遠にゴールを獲り続けるんじゃねーの?
イタリアのセリエA。僕の中では「ある程度のレベルの高さは解かるけど、なんか試合が戦術的過ぎて、ボール
-
-
さぁ決勝だ!さぁ韓国だ!森保監督初優勝か?ここでアジアのブラジルになろうぜ!
アジア大会で森保監督率いるU21代表が準決勝でUAEを破って見事決勝に進出しました。 &nbs
-
-
実は私はアルゼンチン人なのです!
皆さん、実は非常に大事なことをこのブログにてお伝えしておりませんでした。私としたことが何と言う不覚!
-
-
ロシアW杯組分け決定!一番早い8つのグループ評価
ロシアW杯の抽選会が、モスクワ宮殿で厳かに行われ、我々日本代表は最終のH組、の、
-
-
小柳ルミ子さんでなくても、普通の主婦でも解る!完全保存版「読裏サッカー用語辞典」【ハ】行の巻
今年はワールドカップイヤー。サッカーフリーク、フットボール雀としては血沸き肉躍る年であります。