サッカーで5つの新ルール変更を実験!その内容と結末は?
サッカー(というより、フットボール)が、なぜこれほど世界に普及したのか?という問いに対する答えはいくつもあるが、最も強力な答えは、「ルールが簡単」というものだろう。
『ボールを手を使わずに、相手のゴールに入れる』というシンプルさ。まぁオフサイドが一番難しいぐらいで、あとの反則類は「非紳士的」という概念に当てはめれば、誰もが納得いくものです。
そんなサッカーのルールも、実は毎年のように、ビミョーに変更を加えられているんよね。
最近のビッグメンテナンスは、なんと言っても「VAR」の導入だけれど、これは一部のトップクラスの話。
いわゆる草サッカーの世界にまで浸透しているものでは、例えば「最初は一回転分、相手陣地に入れなければならない」というキックオフのルールも変更になったし、「キーパーは味方からのバックパスをキャッチしてはならない」なんてのはもうかなり年月が経って、今ではこの「キーパーへのバックパス有り」を知っている人はかなり少なくなってきているだろう。
それで言えば・・・僕はいまだに「キーパーがシュートをキャッチして5歩以上歩く」のに違和感を感じておりまして、頭の中で「ファイブステップやんけぇ~~」なんて叫んでおります(苦笑)
で、今回、またまた「サッカーのルールをこう変えてみようか?」という実験的な試みが、FIFA公認のもと、オランダサッカー協会傘下のユース最高位レベルで行われるらしい。
しかも、5つも同時に。
<Sponsered Link>
1つめが「キックイン」。
これ、ず~~っと、論議されていたもの。「キックインにした方が試合がダイナミックに動くので、よりエキサイティングになる」というのがキックイン導入論者の主張。
「それやったら、コーナーキックの価値が半減どころか、激減するじゃん?」と僕なんかは思うわけで、読裏的には「キックイン永久反対!」なのですが、とにかく試しに「キックイン」をやるみたいだ。
2つめが「FKのセルフパス」。ま、マクドナルドだって、ドトールだって、スタバだってセルフサービスなんだから、サッカーのFKだってセルフでいいじゃん?」と、ルール改正論者が言ったか言わんかったかは知らんけど(たぶん言ってない)、要はフリーキックで自分でドリしても良いということになる。これもかなり変わるだろうなぁ~。
ま、ドリを途中で邪魔されて倒れた時なんかは、そのままリスタートで自分でもう一回ドリしたい気分は解らないでもないけれども、読裏的にはこれも反対。理由?それは「なんとなく・・・」(苦笑)
3番目はタイムペナルティ。イエローを貰ったら、決まった時間ピッチから出さされるというもの。ラグビーの「sin-bin」みたいなもん。アイスホッケーにもあったよね。反則犯した選手がペナルティーボックスに閉じ込められて、その間味方は一人減。いわゆるパワープレーという状態になって、次の点が入るか、所定の時間が経過するまでこのボックスから出られない(試合に入れない)というもの。
これはかなり「ええルール」やと思います。実際、今のイエローカードって、選手側からしたら「次貰ったら退場」というリスクを、それほど感じていない。まして「0枚」状態ならもうイエロー覚悟で足を出しマクリン、腕を使いマクリン、やりたい放題状態。
これがもし、タイムペナルティになればかなり抑制が効くんやろうとは思います。ただ、実際として僕は反対。理由は、「なんかサッカーらしくない」から。ま、情緒というかなんというか、「そこまでせんでもええやろ」という、かなりセンシティブな部分、もっと言うなら「雰囲気」的なもん。「ええやん・・・今のままで・・・」というのが一番わかり易いかな?
4つめが「無制限交代」。アメフトは誰と誰が何回交代しても有り。たぶんアメフトをイメージしたんやろうけど、これはアカン!絶対にアカン。まずもって作戦がまったく変わるし、選手のスタミナとかも関係なくなるし。ま、何人もの選手が試合に出られるので、「ねぇ、監督ぅ~、ウチの息子、試合に出したってください!」というPTAのお色気攻撃を受けている、ジュニアやユースの監督は歓迎かもしれんが、とにかく絶対に僕は反対!
最後の5番目が「ピュア―・プレイングタイム」。つまりスローインになっても、シュートがゴール裏に飛んでも、とにかく「プレーが止まった」時間は時計も止めるという、アメリカンフットボールのパス不成功になったら時計が止まるという、あのイメージ。ま、「正味、90分間の戦いを保証しよう」というものなんだけど、これはどうかなぁ~。
草サッカーで、街のグラウンドで、いつでも、誰もが「ピュアー・プレイングタイム」でプレーできるやろか?まず無理でしょ?
ということで僕はこれも反対。
結局・・・5つのルール改正は、僕は全部反対です。サッカーって、不合理で、融通が効かなくて、そのくせどこかテキトーで、人間っぽさが残っているから魅力的なんだと思うんよね。だから僕は今でもVARには反対です。
「なんだよ!結局5つとも反対じゃん!?読裏さん、コンサルティングではいつも「変化を怖れてはいけません」「変わらないと生き抜けないですよ」「変わることにもっと慣れましょう!」なんて言ってるくせに、サッカーでは全然じゃん!?」って?
はい、その通り!僕はことサッカーに関してはガチガチの石頭で、ガチガチの保守派なのです!悪い!?(爆)
このネタはfacebook https://www.facebook.com/yomiuraclub1961/ でもご紹介しております。コメントはご面倒ですが、facebookの方でアップしていただけると、しっかり返信させていただきます。どうもコメント欄の管理が上手くいかず皆さんのご意見がオープンに掲示できませんもんで。
サイドバナー
関連記事
-
-
J開幕!J2も一斉スタート!開幕らしいスコアが目白押し!やっぱりJ2はオモロイ!
僕はJリーグの中でもJ2の方がなんとなく気になる。そんな毎年を送っています。
-
-
小柳ルミ子さんでなくても、普通の主婦でも解る!完全保存版「読裏サッカー用語辞典」【サ】行の巻
今年はワールドカップイヤー。サッカーフリーク、フットボール雀としては血沸き肉躍る年であります。
-
-
ついに再開したJリーグ。そこでは懐かしい景色が
コロナ禍で止まっていたJリーグが、ついに再開。 J1もJ2もJ3も無観客で
-
-
日本人でまさかの禁断の移籍! 「時代はここまで来たか?」感
コパ・アメリカが始まるまさにその直前! なんと! 久保建英のレアル・マドリー移籍の情報が飛び込んでき
-
-
長谷川健太の同級生「さくらももこ」さん死去。頑張れ!清水エスパルス
また訃報です。今年は特にそう感じるんだけど、一報を聞いて(正確にはスマホのニュースが飛び込んでくるの
-
-
最後にして、初めての元旦
皆様、明けましておめでとうございます。 2008年にスポナビブログにて書き始めた「読裏クラブの
-
-
「逃げれば狙われる」「立ち止まれば食べられる」クルピの言葉にあの師を思い出しました。
Jリーグも開幕して2節を終了しました。で、3節を迎えるこの週からはルヴァンカップがスタートします。
-
-
大迫招集拒否に思う、「日本もとうとうここまで来たか」という嬉しさ。
今年のポイチ・ジャパンの最大の試金石は、アジアカップではなく、もちろんキリン・チャレンジカップでもな
-
-
小柳ルミ子さんでなくても、普通の主婦でも解る!完全保存版「読裏サッカー用語辞典」【ヤ】【ワ】【ン】の巻
今年はワールドカップイヤー。サッカーフリーク、フットボール雀としては血沸き肉躍る年であります。
-
-
アルゼンチンvsクロアチア戦の所感 なんでこんなことになっちまったんだ?
アルゼンチンvsクロアチアの所感。というタイトルですが。。。所感というよりは、嘆きという方が正しいし
サイドバナー
- PREV
- コロナウィルスでルミナス神戸2が破綻!
- NEXT
- 神様「志村けん」が、神様になった日