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アジアカップ決勝、カタール戦直前!歴代監督緊急座談会

ついにアジアカップも残すところ決勝戦のみとなった。新しい代表監督である「森保一」率いる「ポイチ・ジャパン」が優勝すれば、史上初の「選手・監督」の両方でアジアカップを制覇するということになる。その史上初の快挙が、本当にもうすぐそこ!に、やってこようとしている。

 

そこで今回我々は急遽、とある某所にて歴代の代表監督に極秘にお集まりいただき「緊急覆面座談会」を行った。

 

各々の歴代監督が、今回のアジアカップの日本の決勝戦をどのような気持ちで見つめているのか?彼等の目には今の日本代表はどのように映っているのか?ここまでの戦いをどのように分析しているのか?各々に忌憚のないコメントを述べてもらった。

 

我々は今の日本代表に何を期待すればよいのか?逆に日本代表は我々に何を望んでいるのか?この座談会から何かを見つけることができれば、それだけで意味のある座談会となるはずだ。

 

尚、「覆面座談会」という名目でもあり、ここでは、すべての出席者は匿名として、A氏、B氏、C氏、D氏、E氏、F氏とさせていただいた。またその略歴等についても「覆面座談会」としてそれぞれ割愛、省略させていただく。ご了承願いたい。今回はUAEの監督であったF氏にも、傷心の立場にもかかわらず覆面という条件のもと参加してくださった。尚、残念ながら前監督であるG氏は所用のために、今回の座談会は欠席となっている。聞き手は「読裏新聞スポーツ部デスク」、通称「デスク読裏」。それではその内容を再現しよう。

 

読) 皆さん、今日はお忙しいところお集まりいただき、本当に有難うございます。皆さんの各々の紹介はここでは不要でしょう。皆さんお一人お一人が我々日本サッカー界にとって貴重な存在であることは論を待ちませんし、我々は皆さんの力でここまで来られたわけですから。さぁ、いよいよ我々の日本代表が2019アジアカップの決勝戦を迎えようとしています。あの悪夢の14秒(ベルギー戦のカウンターパンチ)の敗戦から約半年。今の代表は、あれからもう一度戦えるチームとなって生まれ変わったのか?アジアで確固たる地位を築くことが出来るのか?皆さんの時代の代表と比べて今の代表はどうなのか?まずその辺りから伺いたいと思います。

 

A) まず、私から意見を述べさせてもらおう。今の日本代表と私の時の日本代表を比べるということは甚だナンセンスだ。何故なら今の代表には私がいないのだから(苦笑)。これは冗談ではなく、比べるとすれば、どちらも私が指揮を執っているということが大前提になるだろう?しかし現実はそうではないのだよ。だから比べることは出来ないんだ。非常に残念だけれどもね。もしあなた達がどうしてもそれに興味があるというなら、直ぐに私を日本代表監督に就任するように働きかければよい。そうなれば私も前向きにそれを検討するだろう。

 

B) 過去のチームと現代のチームを比べようとすることは思い出の中ならできるだろう。どちらもが思い出になった時に、初めて比べられると思う。74のオランダと82のブラジルはどちらの中盤が黄金だったのか?という論議は、二つのチームがどちらも過去のチームになっているから成立する話だ。つまり過去の代表と現在の代表を比べることは出来ないんだよ。それは出来ない相談なんだ。

 

A) ただこれだけは断言できるだろう。それは当時の私が率いた代表よりも今の代表を率いた私の方が、より多くの驚きを残すことが出来るだろうと言う事だ。もし日本にその勇気と決断力があるのなら、私を2020年の東京オリンピックの代表監督に据えることも視野に入れていいのではないだろうか?A代表とオリンピック代表の監督を1人で行うということは良いことだと思う。現に私の時代はそうだったからね。しかしそれには条件があるだろう。非常に多忙になる両方の監督業務をこなせる才能と、情熱と、エネルギーが必要だからね。オリンピックの監督を経験しているのはこの座談会出席しているメンバーでは私だけではないだろうか?

 

C) そもそもどうして、自分達のチームと自分達のチームを比べるのか?理解に苦しむことだ。比べるのは、相手のチームとだろう?相手のチームよりどの部分が強いのか?相手のチームよりどの部分が弱いのか?を考えて、走るのがフットボールじゃないのかね?

 

読) なるほど・・・C氏の仰る通りです。では質問を変えましょう。我々の代表は、あのロシアW杯の時から半年経過してどう変化したのでしょうか?

 

E) 私は今回非常に驚いているんです。このチームは私の時にもあった守り重視を確実に実行している。特にノックアウトステージに入ってからは、失点をしていません。でも、このチームを誰も「ドンガメサッカー」とは呼んでいない。ポゼッションが23%しかなかったサウジアラビア戦でさえ、低調であるとか、連携不足であるという批判はあったが「ドンガメ」とは言われなかった。これは、日本代表が進歩したというよりは、日本のサッカーメディアが進歩したのかもしれない。

 

A) これだけはどうしても申し上げておきたい!近代サッカーは戦術と戦術との戦いだということだ。より選手は戦術的に動かなければならないし、より選手は戦術的にプレーしなければならない。もちろんその戦術を構築し、指示をするのが監督なのだがね。その戦術を完成させる重要な要素が規律であり、ルールだ。哲学と言ってもいい。フットボールに規律と哲学がなければ、それは只のボール遊びになってしまうだろう。この規律をしっかり身につければ充分に日本にも勝機はあるだろう。ちょうど私が監督をしていた時のようにね。

 

F) 戦術ということなら私の国はそればかりを追ってきた。私の国では男の子は、ボールとともに生まれ、最初に発するコトバは「ママ」で、その次が「システム」であるという逸話があるくらいだ。これは冗談ではなく、小学校の休み時間では真剣にシステムや戦術を語る男の子がいまでも大勢いる。UAEという国も非常に良い国だが、戦術の理解というのは、1年や2年で成りたつものではない。

 

B)フッチボルは全てが一瞬で決まるんだ。黄金に輝くか、失意で消えるのかは、一瞬の差なのだよ。そしてその一瞬を決めるものは、選手の自由な発想と、ひらめきだろう。日本で一番重要だと思われるのは、フッチボルを「自由」に「楽しむ」ことだ。そもそもフッチボルとはそういうものだろう?その中でボールを愛し、情熱を持って自分をコントロールする術を身につければ、自ずとボールは自分達の足元に転がってくる。そういうものなんだよ。フッチボルの女神は、ボールを愛する選手にボールを授けるものなんだ。日本の選手がフッチボルを、ボールを愛する心が人一倍強いものならば、彼らは必ず何かを成し遂げるだろう。

 

C) 私も実は非常に驚いている。日本の選手は私の知らない若い選手が大勢いるようになった。そして誰もが非常にコレクティブだ。今回選手たちが見せたものは、どのチームでも怖れを抱かずコレクティブに戦う姿勢だ。日本は確実にアジアのドイツでありブラジルになった。相手は常に日本を倒すことを目指すだろう・・・。

 

読) D氏はどう思われますか?

 

D) 戦術で言えば3つの視点を持つべきだろう。それはスモールフィールドであり、アイコンタクトであり、そしてトライアングルを作れば、それが強みとなるだろう。

 

読) ???・・・。

 

F) 戦術は多ければ多いほどよいが、選手がそれに順応できるか?が別の問題として立ちはだかっている。私のときは左のナガトモがユーティリティとして3バックでも4バックでも機能したが、今の日本はそこは少し硬直的になり過ぎている感じもする。しかし、1点をリードしている試合の最後の時間帯では5バックを完全に敷いていたようにも見えたよ。つまり時間帯と得点状況で戦術といものはいくらでも変化するのだ。試合前のボード表のマグネットだけが戦術ではないよ。

 

読) 今回はエースの大迫が欠場しても、それを他のメンバーで補いました。遠藤航が怪我でピッチを離れても、すぐにリカバーの選手がピッチに入り、そのダメージを感じさせませんでした。皆さんの中で印象に残った選手はいますか?

 

E) 私は冨安をあげたい。ようやく日本にも、安心して最後を任せられる選手が、しかも非常に強い選手が、そして非常に若い選手が出てきたというのが、率直な感想だ。これなら、きっと私の時以上のサッカーが、より完成度の高い「ドンガメ」サッカーが出来るに違いない。

 

B) ドーアンだ。常に前を向く姿勢は素晴らしい。あのプレースタイルは非常に野心的だし、若さの特権というものを感じる。ペナコへ侵入するアイデアも自由で素晴らしいる。

 

C) オオサコはいい選手だ。もうベテランの部類に入るのだろうが、運動量が豊富で、あらゆる場面に顔を出す。他の選手とのコンビネーションも悪くないし、常に動いてポジションを変えている。ボールもよくキープし、いろいろな局面でアクセントをつけられている。そのうえ相手へのコンプレックスもまったく感じないし、そして何よりコレクティブだ。

 

読) 私も常々大迫はハンパなく良い選手だと思っていました。。。

 

C) 君がオオサコを褒めるのを初めて聞いた。君のブログでオオサコを褒めたものを読んだ覚えがないのだが。。。

 

読) え?私のブログを読んでくださっていたのですか?

 

C) 老人は時間はあまりあるほどあるからな。君はオオサコよりもオカザキを支持しているのじゃなかったかね?

 

読) ありがとうございます。そこまでご存知だとは!さて、時間と言えば、今回の日本代表は非常に時間管理に秀でているという評価がありますが。その点はどうでしょうか?

 

A) 私は規律を守り、実直に動き、勇敢な選手が好きだ。そして時間に対しても厳格に管理し、どの時間帯でどのプレーを多用するか?を決めていた。それは非常に重要なことだからだ。それは今回で言えばナガトモが体現している。彼のような選手は私が大好きなタイプだ。もし私のあの時のチームにナガトモがいれば、私達はもっともっと偉大な結果が残せただろう。彼がいなかったのは非常に残念なことだ。逆に言えば、今のナガトモに私がいないというのも彼にとっては残念なことだとは思うが。

 

B) フッチボルで最も危険な時間開始5分と、終了5分前だ。もちろんロスタイム(=アディッショナルタイム)もそうだ。この時間帯に失点が非常に少ないというのが、今回のチームの最大の特徴の一つだろう。残念ながら私の時はそこが少し弱かった。フッチボールに自由を与えたが、逆に得点も自由に時間を選ばず生まれてしまった。

 

読) D氏はどうですか?

 

D) 時間帯はおおむね3つに分けて考えている。最初はスモールフィールドタイム、次にトライアングルタイムで、最後がアイコンタクトタイムだ。

 

読) ????

 

E) 「試合を潰す」という、今まで日本が最も苦手だった・・・いや、日本が出来なかったことをこのチームは実践しているように思う。「試合が潰れた」ら、そのとき時間は止まる。「閉じた試合」は「閉じた宇宙」で「虚時間」が生まれるブラックホールを通過するぐらいに特異点となる。そのとき、時間を語ることはナンセンスになるんだ。

 

F) 戦術的に見ると、前半と後半で違うカルチョをする方が重要だ。時間管理はその大切な要素であるが、それが全てではない。戦術と時間帯は密接にかかわっていて、連関して作動する。ゲームを常にウォッチし、選手の動きを見て、相手の弱点を探し出し、そして残り時間を計算する。これは私の国なら小学生でも出来ることだ。何故なら私の国では小学生が休み時間に戦術と経過時間について、時間を忘れて論議しているからだ。休み時間が残り5分になると論議も白熱する。それはカルチョとまったく同じだね。UAEにも同じ文化があればよかったのだが。

 

読) C氏はどう思いますか?

 

C) 「もう少し広い意味での時間の話をしよう。日本は素晴らしいチームとなった。それでもまだそれは発展途上だ。時間がまだまだ必要だ。だから明日の試合でたとえ素晴らしい勝利を得ても、手放しで歓んではいけない。一瞬の勝利に歓ぶのは良いが、それに酔ってはいけない。ましてや二日酔いするほど酔ってはいけない。人生は明日も明後日も続いていくのだから」

 

読) 「確かにその通りです。私たちはいつも目の前の試合に一喜一憂し過ぎるきらいがあります。反省点ですね。

 

C) 貴方が反省することは良いことだ。だが、明日その反省を忘れないことの方がもっと良いことだということを覚えておいてほしい。

 

 

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読) 改めて今、皆さんのフットボールに対する、深い造詣や愛情、そして熱意を、これほど感じたことはありません。時間もなくなってきました。最後に、戦いを目前に控えた我々の代表全員に、我々の戦士達に、何か言葉をいただけないでしょうか?

 

B) フッチボルを楽しんで欲しい。一番フッチボルらしいプレーを見せて欲しい。カタールを相手にするというよりは、フッチボルの神様と試合をするという感覚を持って欲しい。フッチボルの偉大な神に対して、自身が持っている全てを捧げる気持ちだ。それがフッチボルの試合で勝利を呼び込む最大の要素だ。この試合は少なからずのサッカー関係者が見ることだろう。日本代表にはこのような世界の人々の記憶に長く残るようなフッチボルをみせて欲しいね。

 

A) 「規律」と「哲学」を思い出せ!かつて私が唱えたあの「規律」を!君達には、日本のサポーターが、日本サッカーを愛する人々が、そして、日本と日本サッカーを愛する、この私がついているのだから!!

 

D) トライアングで戦いなさい!スモールフィールドで戦いなさい!そしてアイコンタクトで戦いなさい!

 

E) まず引こう!引いてまず守って、ゲームをコントロールしよう!2点獲っても3点入れられたら負けるのがサッカーなんだから・・・。「攻撃的サッカー」という悪魔の囁きや、マスコミの美辞麗句に酔うことなく、現実を直視して、「守るべきところはまず守る!」「攻めるか守るか?という時はもちろん守る!」そして忘れてならないのは、「自分達がボールを持っているときも、もしボールを失ったら、どこから守りに入るか?」ということを常に忘れずにプレーすることだ。

 

F) あのブラジルW杯で悪夢のコロンビア戦が終わった瞬間を思い出して欲しい。あれから4年が経った。ロシアW杯のベルギー戦からも半年が経った。そして今、我々の目の前に立ちはだかっているのが、次のW杯の開催で野心を露わにしているカタールだ。W杯というキーワードで全てが繋がっている。これは偶然だろうか?イタリア人はそうは思わない。これは天の啓示なのだ。自分達の成長と、自分達の努力の成果を自分達で確かめるのに、これほど格好の相手があるだろうか?

 

C) サッカーとは人生だ。なぜなら人生で起こることは、すべてサッカーでも起こるからだ。しかもサッカーではもっと早く、もっと凝縮して起こる。つまり人間が一生涯で経験できるすべてがサッカーで経験できるのだ。いくら用意周到に臨もうが、うまくいくとは限らない。しかし、無計画に無気力で乗り切れるほど、甘くもない。全てが一瞬一瞬、その時その時に何が起きているのか?何が起きようとしているのか?相手をしっかり観察して、自分にしっかり問い掛けるのだ。サッカーとはそういうものだ。まったく人生と同じなんだよ。自分が人生をどう生きて行こうとするのか・・・それを試合で見せることだ。

 

読) 最後に心に響く言葉をいただきました。きっと皆さんの熱い気持ちは遠くかの地の選手達の心にも届いていることでしょう!この戦いを皆さんと共に見守りたいと思います。本日はどうも有難うございました。

 

C) 言い忘れていました。もう一言いいですか?

 

読) ええ。もちろんです。どうぞ!

 

C) 「ヤットよ・・・。君はもう代表には入らないのか?」

 

 

 


※わかり難いですが、コメント欄はこのサイトの一番下にあります。ので・・・ヨロシクね!

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