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コロンビア戦直前!歴代監督緊急座談会

公開日: : 最終更新日:2018/06/20 サッカー , ,

ついにワールドカップが開幕した。そして『グループH』の初戦がもうそこに、本当にもうすぐそこ!に、やってこようとしている。そこで今回我々は急遽、とある某所にて歴代の代表監督に極秘にお集まりいただき「緊急覆面座談会」を行った。

 

各々の歴代監督が、ワールドカップの日本の初戦をどのような気持ちで見つめているのか?彼等の目には今の日本代表はどのように映っているのか?そして最も重要で最も大切な初戦であるコロンビア戦をどういうスタンスで見つめようとしているのか?さらにコロンビア以外の日本代表の対戦相手をどのように分析しているのか?各々に忌憚のないコメントを述べてもらった。

 

我々は今の日本代表に何を望めばよいのか?逆に日本代表は我々に何を望んでいるのか?この座談会から何かを見つけることができれば、それだけで意味のある座談会となるはずだ。

 

尚、「覆面座談会」という名目でもあり、ここでは、すべての出席者は匿名として、A氏、B氏、C氏、D氏、E氏、F氏とさせていただいた。またその略歴等についても「覆面座談会」としてそれぞれ割愛、省略させていただく。ご了承願いたい。聞き手は「読裏新聞スポーツ部デスク」、通称「デスク読裏」。それではその内容を再現しよう。

 

読) 皆さん、今日はお忙しいところお集まりいただき、本当に有難うございます。皆さんの各々の紹介はここでは不要でしょう。皆さんお一人お一人が我々日本サッカー界にとって貴重な存在であることは論を待ちませんし、我々は皆さんの力でここまで来られたわけですから。さぁ、いよいよ我々の日本代表が2018ワールドカップの初戦を迎えようとしています。あの屈辱の敗戦から4年。今の代表は世界と戦うことが出来るのか?世界を驚かせることが出来るのか?皆さんの時代の代表と比べて今の代表はどうなのか?まずその辺りから伺いたいと思います。

 

A) まず、私から意見を述べさせてもらおう。今の日本代表と私の時の日本代表を比べるということは甚だナンセンスだ。何故なら今の代表には私がいないのだから(苦笑)。これは冗談ではなく、比べるとすれば、どちらも私が指揮を執っているということが大前提になるだろう?しかし現実はそうではないのだよ。だから比べることは出来ないんだ。非常に残念だけれどもね。

 

B) 過去のチームと現代のチームを比べようとすることは思い出の中ならできるだろう。どちらもが思い出になった時に、初めて比べられると思う。74のオランダと82のブラジルはどちらの中盤が黄金だったのか?という論議は、二つのチームがどちらも過去のチームになっているから成立する話だ。つまり過去の代表と現在の代表を比べることは出来ないんだよ。それは出来ない相談なんだ。

 

A) ただこれだけは断言できるだろう。それは当時の私が率いた代表よりも今の代表を率いた私の方が、より多くの驚きを残すことが出来るだろうと言う事だ。もし日本にその勇気と決断力があるのなら、私を2020年の東京オリンピックの代表監督に据えることも視野に入れていいのではないだろうか?

 

C) そもそもどうして、自分達のチームと自分達のチームを比べるのか?理解に苦しむことだ。比べるのは、相手のチームとだろう?相手のチームよりどの部分が強いのか?相手のチームよりどの部分が弱いのか?を考えて、走るのがフットボールじゃないのかね?

 

読)なるほど・・・C氏の仰る通りです。では質問を変えましょう。我々の代表は、世界に通用する、いや、もっと直接的に言えばコロンビアやポーランドよりも強い部分があるでしょうか?

 

E) もし、戦う直前になって「相手の方が上回る」ということが避けようのない事実だと解ったとき・・・。その時は勇気を持って戦術を組み直して、守りをまず重視しても構わないのではないだろうか?

 

A) これだけはどうしても申し上げておきたい!近代サッカーは戦術と戦術との戦いだということだ。より選手は戦術的に動かなければならないし、より選手は戦術的にプレーしなければならない。もちろんその戦術を構築し、指示をするのが監督なのだがね。その戦術を完成させる重要な要素が規律であり、ルールだ。哲学と言ってもいい。フットボールに規律と哲学がなければ、それは只のボール遊びになってしまうだろう。この規律をしっかり身につければ充分に日本にも勝機はあるだろう。ちょうど私が監督をしていた時のようにね。

 

F) 戦術ということなら私の国はそればかりを追ってきた。私の国では男の子は、ボールとともに生まれ、最初に発するコトバは「ママ」で、その次が「システム」であるという逸話があるくらいだ。これは冗談ではなく、小学校の休み時間では真剣にシステムや戦術を語る男の子がいまでも大勢いる。

 

B) フッチボルは全てが一瞬で決まるんだ。黄金に輝くか、失意で消えるのかは、一瞬の差なのだよ。そしてその一瞬を決めるものは、選手の自由な発想と、ひらめきだろう。日本で一番重要だと思われるのは、フッチボルを「自由」に「楽しむ」ことだ。そもそもフッチボルとはそういうものだろう?その中でボールを愛し、情熱を持って自分をコントロールする術を身につければ、自ずとボールは自分達の足元に転がってくる。そういうものなんだよ。フッチボルの女神は、ボールを愛する選手にボールを授けるものなんだ。日本の選手がフッチボルを、ボールを愛する心が人一倍強いものならば、彼らは必ず何かを成し遂げるだろう。

 

C) 相手より強いものを探したければ、相手の一番弱いところと比べればよい。一番お金持ちになりたければ、お金を持っていない人々の中で暮らせばよい。もちろん、お金を持っているかどうか?は、人生を幸せに送ることが出来るかどうか?とは直接関係がないが・・・。

 

読) それぞれ考えさせられる言葉ですね。D氏はどう思われますか?

 

D) 相手は3ヶ国なのだから、戦術も3つの視点を持つべきだろう。それはスモールフィールドであり、アイコンタクトであり、そしてトライアングルを作れば、それが強みとなるだろう。

 

読) ???・・・。

 

F)戦術は多ければ多いほどよいが、選手がそれに順応できるか?が別の問題として立ちはだかっている。私のときは左の長友がユーティリティとして3バックでも4バックでも機能したが、今の日本はそこを少し硬直的になり過ぎているね。先日のドイツとメキシコの試合を見ただろう?あれも立派な戦術だが、試合最後の時間帯では5バックを完全に敷いていたよ。つまり時間帯と得点状況で戦術といものはいくらでも変化するのだ。試合前のボード表のマグネットだけが戦術ではないよ。

 

読) もっとも重要だとされる初戦が終わっても油断は一切できません。セネガルとポーランドが控えてひるのですからね。我々がコロンビアと戦っている、その裏側のカードの行方も気になります。次のセネガルが勝って我々に対するのか?それとも手負い(負けて)となって我々に対峙するのか?ドローの後なのか?そして最後にポーランドが我々を消し去ろうとするこの戦いを、我々はどのように乗り切ればよいのでしょう?そこで今日はズバリお聞きしたい。3戦の勝敗の結果をどう考えておられますか?またグループリーグ突破には何勝が必要なのでしょうか?

 

A) 2勝1分が目標だろう。というよりも、過去の最高の結果、つまりそれは私が監督をしていた時のことになるのだが、私があげた日本代表の最高の結果を上回りたいと願うのであれば、当然ながら、グループリーグも私の戦績を上回らなければならないはずだ。私が東京オリンピックで指揮を執ることがあるとすれば、もちろん最低2勝1分という結果を残すことになるだろうね。

 

E) 私は1勝1敗1分が妥当な線だろうと思う。ただ物は考えようで、この1敗を1分けに変えることが出来るとしたら、結果は1勝2分で勝ち点が5となる。これはかなり悪くない数字で、そうなると、1敗の試合をいかに「ドンビキ」して守って守って引き分けに持ち込めることが出来るか?が重要だろう。負ける試合を勝つ試合に変えることは難しいかもしれないが、負ける試合を分ける試合にはドンビキ戦法を使えば不可能ではない。

 

B) 勝ち点「9」を獲る必要も狙う必要もないだろう。現実的に考えると勝ち点「4」以上、出来ればE氏が言うように勝ち点「5」以上が欲しい。初戦をもし落とせば、残り2試合で勝ち点5以上を獲るためには、2勝0敗しかなくなってしまう。それはポーランドにも勝たなければならないということだ。だからやはりコロンビア戦は勝ち点「1」か「3」がどうしても必要だ。日本はコロンビアに勝つか負けるかで天国か地獄かの差があることをもう一度頭に叩き込まなければならない。つまり日本にとってコロンビア戦は「ワールドカップの決勝戦」なのだ。

 

C) 3敗もあれば3勝もある。人生と同じだよ。失敗もあれば成功もあるものだ。3敗する覚悟で(失敗する覚悟で)、3勝を目指す(成功を目指す)のだ。人生を1勝1敗1分で終えようと思うのならそれでもよいが、そんな人生は楽しくないだろう?

 

D) トライアングルで1勝。スモールフィールドで1分。そしてアイコンタクトで1分だろう。コロンビアは意外にも、ものすごくトライアングルで、ものすごくスモールフィールドで、ものすごくアイコンタクトで戦うだろう。

 

読) よく解りました。本当に全ての戦いが重要なんですね。そこで伺いたい。この代表の中で特に期待する選手はいますか?

 

A) 私は規律を守り、実直に動き、勇敢な選手が好きだ。今回で言えば「ナガトモ」のようなタイプだ。彼はもしかしたら日本の「マルセロ」になれるかもしれない。もし私のあの時のチームに「ナガトモ」がいれば、私達はもっともっと偉大な結果が残せただろう。彼がいなかったのは非常に残念なことだ。逆に言えば、今の「ナガトモ」に私がいないというのも彼にとっては残念なことだとは思うが。

 

B) 「カガワ」だ。彼こそ「技術」と「勇気」を併存させることができる数少ない選手の一人だからだ。彼がいると相手はそれだけで脅威を感じるだろう。そのような選手は世界を探してもなかなかいない。フッチボルは机上のシミュレーションでは予測できないことが起きる。それを起こすことが出来るのが「カガワ」選手だろう。

 

読) 「ホンダ」の名前が皆さんから出ないのは少し意外な気がしますね。

 

C) 「ホンダ」という有名なスター選手がいるのですか?

 

読) いえ・・・すみません・・・(汗)

 

E) 私は長谷部を推したい。たとえ肉体的にはピークを過ぎているとしても、彼の統率力はピッチの中の混乱を鎮めてくれるはずだ。しかし今は遠藤もいないし、ゲームをボールを使って支配する、ボールを使って味方と会話できる選手がいないから、長谷部の表情や長谷部の声がその代わりとなるだろうからね。長谷部をどう使うか?がこの大会の鍵となるのではないか?そこでどうだろう?柴崎と蛍に、より自由度と創造力を発揮させるために、彼らの後ろに長谷部を置くというのは?つまりダブルボランチの後ろのアンカーという位置だね。こうなれば、かなりラインは強固になり、ドンと引いても大丈夫ではないかな?

 

読)それはアナタ(E氏)が阿部を置いたあのやり方ですね。あの阿部の位置に長谷部を置くと?

 

読) D氏はどうでしょう?

 

D) 私も名前は言えない。それは名前を伏せるという意味でもない。言えない理由はこの23人に入ってないから。もし「コマノ」がいれば彼が一番この3つの要素を兼ね備えた選手だと言えただろうに。ただ、なんとなく彼のオドオドした雰囲気が私からみて親近感を感じていたのでね。でも、彼以外でも、私の期待する選手はアイコンタクトでスモールフィールドでトライアングルを作れる選手・・・だということは言えるだろう。

 

C) もう一度申し上げておくと、この質問程、私を失望させるものはない。一人の選手に期待するということが、どれだけ危険なことか、どれだけ近代サッカーを蝕んでいるのか、を我々はもっともっと知らなければならない。一人の選手に期待して、その選手がダメだった場合は誰が責任を取るのか?誰も責任は取らず、不幸になるのは、その選手やその家族だ。いや、もしかしたら期待したその人々も、チームも、国民全員もが不幸になるかも知れない。そのようなことが明白になるような事柄について私はコメントすることが出来ないのだよ。

 

C) アルゼンチンを見てみたまえ。ディ・マリアもイグアインもアグエロも、そして最もフットボールを知っているはずのマスチェラーノまでいたのに、1人のスーパーと思う選手に全てを委ねてしまった。彼がPKを失敗したとき、彼をカバーする選手はもうピッチの上にはいなかった。あのようなことを日本は繰り返したいのかね?アルゼンチンが何かを成し遂げたかったらメッシだけに頼らず、全員が決死の覚悟で水を運ばなければならない。日本もそうだ。カガワだってイヌイだってホタルだってナガトモだって、そしてもちろんオカザキだってそうだ。彼らの「全員で何かを成し遂げたい」という意気込み・・・(もしそれがあればの話だが・・・)これほど危険なものはないのだよ。これらから比べたとき、個人の技術や個人の力に頼ることがどれだけ弱いものか。過去のW杯がその正しさを証明しているではないか。

 

読) なるほど・・・。考えさせられるご意見です。私自身も反省することが多そうですね

 

C) 貴方が反省することは良いことだ。だが、明日その反省を忘れないことの方がもっと良いことだということを覚えておいてほしい。

 

 

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読) 改めて今、皆さんのフットボールに対する、深い造詣や愛情、そして熱意を、これほど感じたことはありません。時間もなくなってきました。最後に、戦いを目前に控えた我々の代表全員に、我々の戦士達に、何か言葉をいただけないでしょうか?

 

B) フッチボルを楽しんで欲しい。一番フッチボルらしいプレーを見せて欲しい。我が母国はようやくそのことを実現しようとしているよ。フッチボルよりも勝利の確率を求めてしまったこの数年間で多くのことを学んだんだ。日本代表には世界の人々の記憶に長く残るようなフッチボルをみせて欲しいね。

 

A) 「規律」と「哲学」を思い出せ!かつて私が唱えたあの「規律」を!君達には、日本のサポーターが、日本サッカーを愛する人々が、そして、日本と日本サッカーを愛する、この私がついているのだから!!

 

D) トライアングで戦いなさい!スモールフィールドで戦いなさい!そしてアイコンタクトで戦いなさい!

 

E) まず引こう!引いてまず守って、ゲームをコントロールしよう!2点獲っても3点入れられたら負けるのがサッカーなんだから・・・。メキシコを見習う必要がある。「攻撃的サッカー」という悪魔の囁きや、マスコミの美辞麗句に酔うことなく、現実を直視して、「守るべきところはまず守る!」「攻めるか守るか?という時はもちろん守る!」そして忘れてならないのは、「自分達がボールを持っているときも、もしボールを失ったら、どこから守りに入るか?」ということを常に忘れずにプレーすることだ。

 

F) あの悪夢のコロンビア戦が終わった瞬間を思い出して欲しい。あれから4年が経った。そして今我々の目の前に立ちはだかっているのが、そのコロンビアなのだ。これは偶然だろうか?イタリア人はそうは思わない。これは天の啓示なのだ。自分達の成長と、自分達の努力の成果を自分達で確かめるのに、これほど格好の相手があるだろうか?同じ組になるのもかなりの確率だが、同じ相手と2つの大会をまたいで連戦するのだ。このような事はワールドカップ史上初めてではないか?これは日本が歴史に名を刻む絶好のチャンスなのだ。

 

C) サッカーとは人生だ。なぜなら人生で起こることは、すべてサッカーでも起こるからだ。しかもサッカーではもっと早く、もっと凝縮して起こる。つまり人間が一生涯で経験できるすべてがサッカーで経験できるのだ。いくら用意周到に臨もうが、うまくいくとは限らない。しかし、無計画に無気力で乗り切れるほど、甘くもない。全てが一瞬一瞬、その時その時に何が起きているのか?何が起きようとしているのか?相手をしっかり観察して、自分にしっかり問い掛けるのだ。サッカーとはそういうものだ。まったく人生と同じなんだよ。自分が人生をどう生きて行こうとするのか・・・それを試合で見せることだ。

 

読) 最後に心に響く言葉をいただきました。きっと皆さんの熱い気持ちは遠くロシアの選手達の心にも届いていることでしょう!この戦いを皆さんと共に見守りたいと思います。本日はどうも有難うございました。

 

C) 言い忘れていました。もう一言いいですか?

 

読) ええ。もちろんです。どうぞ!

 

C) 「ヤットよ・・・。君はもう代表には入らないのか?」

 

 

さぁ!いよいよだ!

 

システム?関係あるかい!

戦術?関係あらへん!

ハメス・ロドリゲス?誰やそれ?

シュートは止めたら入らへんねん!

ボールは身体ごとゴールに押し込んだらええねん!

 

格好も、美しさも、クリエイティブも、必要あらへん!

必要なのは「勝ち点」だけや!

 

さぁ!

 

勝つでぇ~~~~~!

(引き分けでもええけど・・・爆)

 

 



※わかり難いですが、コメント欄はこのサイトの一番下にあります。ので・・・ヨロシクね!

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