DFBポカールでジャイアントキリング発生!なぜジャイキリは起こるのか?その科学的根拠を説明します
公開日:
:
サッカー ジャイアントキリング, 科学的根拠, 理論的説明, なぜジャイキリは起こるのか, DFBポカール
サッカーではどの国も、リーグ戦と同時にカップ戦というのを実施しています。日本でいうところの「天皇杯」みたいなもん。
イングランドでは「FAカップ」。
スペインでは「コパ・デル・レイ」。
イタリアでは「コッパ・イタリア」。
そしてドイツでは「DFBポカール」なんていう名称で呼ばれています。
これらカップ戦の醍醐味は、普段のリーグ戦では対戦しない相手との一発勝負。
だから1部の強豪と3部のクラブが対戦することもあるし、日本でも時々Jリーグの強豪が大学生や、ヘタしたら高校生と対戦する時があります。
で、そんな対戦で1部の強豪が稀に負ける時があります。いわゆる「ジャイアントキリング」というやつ。略して「ジャイキリ」。日本語では「大番狂わせ」なんて表現が使われます。
そんなジャイキリが先日ドイツで発生。ドイツブンデスリーガのレヴァークーゼンが、なんと!4部の「ローストヴァイス・エッセン」というクラブに延長戦の末敗れました。
90分間でポスト直撃など、雨あられのように撃ち放ったシュートがことごとくポストに嫌われ、0−0のスコアレスドローで延長に突入。その後、延長105分にレヴァークーゼンがようやく先制。これで「勝負あった」と思いきや、なんとなんと!その3分後に「ローストヴァイス・エッセン」が同点弾を叩き込む。そしてなんと!終了3分前に、結晶弾を撃ち込み、レヴァークーゼンの息の根を止めたらしい。
しかし、実力的にはおそらく「天と地」「雲と泥」ほどの差があるのに、どうしてこのような事が時々起こるのか?その理由を科学的に論理的に説明しようと思います。
<Sponsered Link>
まず当たり前なんですが、サッカーは人間がやるという事を忘れてはなりません。ここからはリアリティを出すために、選手心理を紹介しながらその内容を説明しましょう。
まず、試合の数日前。当然ながら、1部のクラブは激しいリーグ戦を戦っているわけで、その間に行われるこのようなカップ戦の格下相手の試合というのは、レギュラークラスを温存します。ま、こんな会話がクラブハウスでは飛び交うわけです。ちなみに、これを日本の関西地方で例えると・・・
「なぁ、今度のカップ戦、誰が出るか?ってもう聞いてる?」
「いや、聞いてへんけど、そらBチームやろ?いや、別にBでなくてもええから、普段試合に出られへん奴を出したったらええねん」
「でも、監督はベストメンバーで臨むって言ってるらしいで!」
「え?ウソやろ?アホ言うたらあかんで!」
となります。
で、これ、結構よくある事で、11人の出場選手のうち、ホンマに3〜4人ぐらいレギュラークラスが出ることになります。するとこういう現象
が起きます。これも以下の会話で再現しましょう。
「おいおい!出るんやて?次のカップ戦。そら、ご愁傷様やなぁ〜(苦笑)」
「(ホンマにブスっとしながら・・・)ま、練習の代わりやな。ま、適当にボール触ってブラブラしとくわ」
「そんなわけいかんやろ〜〜?なんせレギュラー様なんやから・・・。見本みせんとあかんのちゃうのん?」
「やかましいねん!覚えとけよ!ほんで、お前らは?試合中に何してるねん?別グラウンドで走り込みとか?」
「アホいうな。仮にも公式戦やで!当然スタンドから応援するがな!」
「!!(クッソ〜〜)」
となって、いよいよキックオフ。でも、この時もまた魔物が潜んでいるんです。それはBチームの連中の心理。
「今日みたいな試合で、●●さんや、▲▲さんが出るんやから、ま、あの人らにボール入れとけば大丈夫やろな。とにかくボール持ったらあの人ら探しとこ!」
「今日みたいな試合で、必死こいて走らんでも、フツーにやってたら楽勝やろ!」
「なんせ、●●さんがいるんやし!」
というわけで、試合前から依存心満載。誰も「自分がやらんと!」とか「必死こかんと!」なんて思ってない。
そんな時に対戦する相手の心理はというと。。。そらもう、「一生に一度あるかないか」の対戦相手。親戚中を呼んで、自分の子供や、嫁さんも、嫁さんの義父さんや義母さんなんかも呼んで「一生に一度の晴れ舞台を満喫しよう」と、エネルギーは超満タン!アクセル全開!フルスロットル!アドレナリン出まくりん!という状態になっているわけです。
かたや「足は止まりまくりん」でトラップも「立ちまくりん」。。。
かたや「ガシガシモードで、ガリガリと削るし、疲れ知らずのスプリングが10人揃う状態。。。
この差が1部と4部のテクニックやスキルの差を埋めてしまうわけです。
つまり、簡単に言えば「油断状態」と「全身全霊」とがぶつかりあるという。。。
どうです?ここまで聞くと「ジャイアントキリング」って左門アリナミンでしょ?
このネタはfacebook https://www.facebook.com/yomiuraclub1961/ でもご紹介しております。コメントはご面倒ですが、facebookの方でアップしていただけると、しっかり返信させていただきます。どうもコメント欄の管理が上手くいかず皆さんのご意見がオープンに掲示できませんもんで。
サイドバナー
関連記事
-
-
ブンデスリーガ66日ぶりに再開!世界にフットボールが戻ってきた!
世界にフットボールが戻ってきた!と、大袈裟に言いたくなる気持ちをおさえて、大袈裟に言うと==(苦笑)
-
-
もしかしたら、もしかするのか?と、思わせる試合結果。
延期になった東京オリンピックまであとちょうど1年となった20200年7月22日。その延期の原因となっ
-
-
8年ぶりのJリーグ、鹿島復帰の内田篤人が凄い!実は今頃気づきました。
内田篤人が鹿島に復帰しました。8年ぶりのJリーグらしいです。シャルケに7年、ウニオン・ベルリンに1年
-
-
Jリーグと吉本新喜劇はどちらが刺激的か?
このブログを読裏クラブとしてアップしているワタクシの事を知っている人が少数ではありますがいらっしゃい
-
-
こんなパス廻しは見た事ない!13分間の「最強のパス」廻し
最強のパス廻しとは、どんな状態を言うのだろう? 何本もパス
-
-
日本代表で初?現象!これほどサッカーが面白いとは!
森保監督の日本代表、通称ポイチ・ジャパン(これ言ってるの、だんだん僕のところだけになってきた気もする
-
-
バルセロナがシメオネを一蹴。終わってみればやっぱりメッシ。
リーガエスパニョーラもいよいよ終盤に差し掛かってきて、首位バルセロナがこのままゴールのテープを切るの
-
-
アジアカップ決勝、カタール戦直前!歴代監督緊急座談会
ついにアジアカップも残すところ決勝戦のみとなった。新しい代表監督である「森保一」率いる「ポイチ・ジャ
-
-
「死の組」だらけ!だからオモロイ!ユーロ2020組合せ(ほぼ)決定!
今年もあと一ヵ月で終わろうとしております。そして、いよいよ来年はオリンピック!東京オリンピック202
-
-
ドイツvsメキシコ戦の所感。やっぱ守備やなぁ~。もう一度アギーレを呼ぶ?
人はよくスペインのことを「無敵艦隊」と呼んでいるが、僕から言わせるとホンマの無敵艦隊こそドイツ。ドイ