*

吉野家の数量限定サーロイン使用「特選 すきやき重」は、本当に数量限定なんだろうか?

私(読裏)は、普段は広告戦略やマーケティングなどのコンサルティングをしております。

 

その際によく質問されるのが「売れる広告ってどう作るんですか?」とか「売れるチラシの作り方を教えてください」というもの。

 

もちろん個々の相談される方々の商品やサービスに沿って広告は作っていきますし、その時に何をピック(特徴を拾い上げるの意味ね。ちょっと業界っぽいっしょ?笑)するか?は、毎々違うわけですが・・・

 

それでも、いわゆる「売れる広告」のセオリーみたいなもんは確実に存在します。

 

例えばデザインとか、例えば色づかいとか、例えば写真の撮り方、その画像の置き方、価格の載せ方とかね。

 

そしていわゆる「タイトル」や「コピー」、そして「惹句」(これは漢字で書くよりも、カタカナでジャックと書いた方が『感じ』ではあります)

 

そこには確実に心理学の世界が拡がっており、その人間心理に訴えるタイトルやコピー、そして惹句が効くわけです。

 

そんなセオリーの中で、売れる広告の中で、最も効く!最も利く!のが、「限定」というフレーズ。

 

限定◎◎様限り!  限定◎◎個限り!  今月末までの限定キャンペーン! 限定商品のため売り切れ次第で終了となります!

 

というヤツね。

 

これ、かなり売れます。

 

人間は(特に女性は)、とにかく「限定」ものに弱い。何故人は、何故女性は(特に関西地方のご妙齢のご婦人は)「限定」という文字にかくも弱いのか?というのはまた別の機会に書くこととして(←このネタは私の講演セミナーの鉄板ネタでもあります=苦笑)

 

当時私がまだ勤め人だったころ、「読裏さん、この売れ残ってる色、どうやったら捌(サバ)けますかね?って、バイヤーに聞かれたときには、迷わず「おう!ほんなら、限定付けとくわ!何枚限定でいく?」てな感じで、「困ったら限定」という図式はかなりの鉄板セオリーでした。

 

そんなこんなで「限定」という文字には人一倍神経過敏なこの私。

 

こんなチラシ(ポスター)を、見てしまったのです。

 

8月14日から吉野家創業記念として始めたこのメニュー。

 

 

「サーロイン」という、日本人が弱い品名に、興味をそそる「価格ギャップ」860円。

 

「すき焼き」という日本人が最も好きなメニュー。

 

そして極め付けが・・・

 

数量限定という、この「ミエミエ」のピクト(SPマークのことね)!

 

しかしなんと!この数量限定のピクトには数量が書いてないという・・・

 

そのうえ、かなり意識的というか、もっと平たく言えば「ワザとやってんじゃね?」と思えるのが

 

数量限定の下に797という文字(数字)。

 

数字自体は商品の価格、税抜きの本体価格なんですが、見る人の一部が「限定=797食」と、勘違いしないでもない。

 

かなり「あざとい」配置ですわね。プロの仕事という感じがプンプン。

 

見た瞬間、「このチラシ、正確には有利誤認なんじゃないの?」という専門的なツッコミも頭に過ぎりましたが、そこは良心的で小市民的な私、別に店に乗り込んで「このチラシ、数量限定の数字が書いてないじゃん!?これは有利誤認なんじゃないのか?え?」なんていう、無粋で暴力的で、下品な行動に出るわけもなく、フツーに店前をスルー。

 

でも結構、この「数量限定=数量記載なし」が気になったので

 

ちょっと調べてみたんです。この数量がどれぐらいなのか?

 

すると出てきた答えが「50万食」

 

え?

 

<Sponsered Link>



 

「ご・・ご・・ごじゅうまん?」

 

そうか、店単体ではなく、吉野家全体で50万食ということか。

 

吉野家が日本全国で何店舗あるか知らんし、調べてみるとこの限定メニューを出していない店もあるみたいで、1店舗当たりの限定数量が何食分になるのかは不明です。

 

とにかく全国の店全部で50万食分売れたらその時点で終了するメニュー。

 

1食=860円(税込)ということなので、計算すると

 

¥860×500,000で、¥430,000,000(税込)になります。そう、限定商品が全部売り切れたなら売上4億3千万円!

 

約4億!

 

4オク円だよ!?

 

これ、4円を置くのと違うよ?(←定番のトミーズネタです)

 

これを限定って言うかなぁ~~?

 

ま、チラシを作ったのは、どう考えても「プロ」だろうし、たぶんこの「限定付けたら売れるじゃん!」というセオリーも充分に知っていたとは思うけどね。

 

なんか、これって、ホンマに限定かね?

 

正確にはこのピクト(SPマーク)は、「数量限定」ではなくて

 

「売上計画・売上予算=50万食分=4億3千万」!っていうことになるんじゃね~の?

 

それだったら、僕なんか、これを逆手にとって

 

「8月14日からの限定企画!吉野家売上予算4億3千万必達メニュー!サーロイン使用 特選 すきやき重!!」なんていう、どこか真夏の、どかか暑苦しい、そんなコピーでいくけどなぁ~。

 

「あ、その手があったか!遅かりし由良之助!」なんて、吉野家さんの重役さんがおられたら、次の広告戦略、私に頼んでみまっか?(爆)

 

というわけで、職業柄このメニューの売上結果が、かなり気になります。どっかでちゃんと調べて、また報告しよっかな?

 

このネタはfacebook https://www.facebook.com/yomiuraclub1961/ でもご紹介しております。コメントはご面倒ですが、facebookの方でアップしていただけると、しっかり返信させていただきます。どうもコメント欄の管理が上手くいかず皆さんのご意見がオープンに掲示できませんもんで。

サイドバナー




関連記事

消費税からみで最も秀逸な広告

いよいよ、ついに、本当に、消費税がアップされるらしいです。「上げる、上げる」と言われながら、世間の景

記事を読む

究極のセール「1円セール」は問題あり?

どんな地域でも、どんな街でも、どんな場所でも、どんな店でも。そしてそれはリアルな

記事を読む

変わらないデザインで60年。スーパーカブの偉大さ

2017年10月、あのホンダのスーパーカブが、熊本工場の出荷にて通算台数1億台を突破

記事を読む

サバ缶がサヴァ缶になった日

食欲の秋です。読書の秋でもあり、スポーツの秋でもあります。   で、この3つを

記事を読む

NHKの勝ち?ワンセグ受信の受信料は支払う義務がある

TVワンセグ受信機能が付いている携帯電話は、受信設備といえるか?   &nbs

記事を読む

ついに決着!「赤いきつね」と「緑のたぬき」の勝者は!?

キャンペーン企画で「勝負もの」が流行しています。いや、流行というよりはこれ系のネタは昔からあったかも

記事を読む

勝者の姿が今ここに!「きつね」が「たぬき」を取り込んだ決定的画像!

つい先日、と言っても前の時代に(平成31年2月3日のネタです)、「赤いきつね」と「緑のたぬき」のどっ

記事を読む

台湾から生まれた?新しいメディアの形

目まぐるしい変化の幅が大きい今日。それは経済にも政治にもビジネスにも日常的に見られる

記事を読む

豆乳イヤホン登場!マルサンアイさん、お見事!

「瓢箪からでた駒」・・・「ウソから出たマコト」・・・なんて表現が正しいかどうか?は、解りませんが・・

記事を読む

アトリビューションを知らなかったらこうやって覚えよう

アトリビューションという言葉を聞いたことがあるでしょうか?もともとは金融の世界の用語で、「~~~のお

記事を読む

サイドバナー




Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

サイドバナー




もしかして人生初?お盆に直撃!台風10号でUターンラッシュに大打撃。車も新幹線もどうなるのか?

お盆の真っただ中。帰省のラッシュも一段落して、あと数日すればUターンラ

サッカー解説者を解説します。

サッカーというスポーツを楽しむ最も一般的な方法は「TV観戦」だろう。

W杯を振り返っている男と「悪魔」と「天使」の会話

人は誰でも二重人格である。 一人の人間の中には、あらゆる葛藤がある。

楽天神戸の補強はどこまで続く?今度は酒井高徳を獲得!

ヴィッセル神戸。私の地元のサッカークラブであり、Jリーグの理念からすれ

吉野家の数量限定サーロイン使用「特選 すきやき重」は、本当に数量限定なんだろうか?

私(読裏)は、普段は広告戦略やマーケティングなどのコンサルティングをし

→もっと見る

  • 2019年8月
    « 7月    
     1234
    567891011
    12131415161718
    19202122232425
    262728293031  
PAGE TOP ↑
シュプリームコピー
supremeコピー
シュプリーム Supreme 通販
シュプリームTシャツ
supremeキャップ
全国共通お食事券
食事券
ジェフグルメカード
ギフト券
商品券