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サバ缶がサヴァ缶になった日

食欲の秋です。読書の秋でもあり、スポーツの秋でもあります。

 

で、この3つを全部まとめると

 

秋の夜長に、ビール片手にサッカーを観たり、本を読んだり、(ネットを徘徊したり)。これ、至福の時。

 

で、そんな3つの秋を満喫しようと、先日何となく、雰囲気で、「お!今日はちょっとサバ缶でも買ってつまむか」と思いつき、仕事帰りに近所のスーパーへ行ったのですよ。

 

ところがそこで異変に気付いた というか、イメージと違う景色が目に飛び込んできたのです。

 

缶詰の棚に、サバ缶だけがないのです。サンマの缶詰もあるし、焼き鳥の缶詰もあるし、そらもう「酒の肴」系の缶詰はいくらでもあるのに、サバ缶だけがない。

 

「おいおい!売り切れかよ!」と。「こんな定番もんのサバ缶を切らすなんて、ここも終わってるよな。だから〇〇〇なんだよ!」なんて独りぐちっておりました。

 

その日は「今日はサバ缶とビールだ!」なんて、変に気負ってたもんだから、「こうなったら明日は絶対食べるぞ!明日こそビールとサバ缶だ!」てな決意を新たに、次の日にスーパーに行ったら・・・またまたサバ缶の姿は見えず。

 

「どないなっとんねん!しかし!もうしょうがねぇなぁ~、そんじゃあっちのスーパーか」って思って、ちょっと遠回りして別のスーパーに行ったのですが、そこにもサバ缶はなくて。

 

「おいおい!これ、どうなってんの?」

 

「今年はサバが不漁なのか?」

 

「しかし、サンマの不漁は聞いたことあるけど、サバの不漁なんて聞いたことねぇぞ!?」って思って、ちょい調べてみたら。

 

はい。私が無知でした。

 

はい。時代に取り残されておったのです。

 

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実は昨年からサバ缶が大ブレイクしていた(今もだから、正確には「ブレイクしている」が正しいか)模様で、万年品不足状態なんだとか。

これでもワタクシ、中小企業診断士のはしくれでして、普段は町の社長さんや、創業を考えている人たちに「マーケティングとは何ぞや?トレンドとは何ぞや?」なぞと偉そうに話しているわけです・・・

 

でも、「知らんかった」んですよ。こんなにサバ缶の人気が沸騰しているとは。

 

そうなると、ちょっとコンサル魂というか、マーケッターとしてのDNAがメラメラと燃えてきて、いっぺんちゃんと調べてやろうと。

 

すると、そこにはもう僕の思っているサバ缶の世界はまったくなくて、新しいサバ缶の世界が繰り広げられていました。まさにサバイバルに打ち克った、サバの一大逆襲です。

 

実はメーカー各社ではここ数年サバ缶の売上がメチャメチャ伸びていて、2017年10月から半年間の間では売上が前年同時期(YOY)に比べて、な、な、なんと!4割増なんだとか!

 

これはブームなのか?確かにどうもブームらしい。ただ、今のサバ缶人気は、実は第2次ブームらしく、1次は今から5年前、TV番組で「サバ缶がダイエットによい」と紹介されたことがきっかけだったらしい。

 

強いよなぁ~、このダイエットという要素。当時はサバ缶に豊富に含まれる成分EPAが「痩せるホルモン」といわれる「GLP-1」を出す細胞を刺激する==なんて評判となり、サバ缶がバカ売れ(恥ずかしい話、この第1次ブームも私は知りまへんでした)。まぁダイエット=バカ売れという定番コースをこの商品も辿ったわけですが、実はサバ缶が他の商品と違うのはここから。

 

で、このサバ缶の逆襲が始まるまで、つまり2013年前までは、缶詰の王者として君臨していたのは「ツナ缶」だったらしい。そら、サラダにも合うし、パスタにあえてもええし、サンドイッチにも使えるし。女性の一番なので、その地位は不動。その点、サバは男性ファンの一番人気品。大衆食堂や定食屋ではトンカツ定食やハンバーグ定食に混じって必ずと言っていいほど「サバの煮つけ定食」なるもんがあるしね。

 

なので、ツナ缶が「レディス缶」であるのなら、サバ缶は「メンズ缶」という立ち位置。

 

で、マーケティングの基本は「女性の購買を制する者は市場を制す」。

 

この鉄板セオリーに「メンズ缶」のサバ缶もダイエットという道具を使ってしっかりと乗っかったのが第1次ブームのようです。

 

んで、今起きている第2次ブーム。

 

ダイエットに効くという、機能面で訴求したのが第1次ブームだとしたら、今のブームはそれに「お洒落度」を付け加えたもので、その姿はまさに未来系。

 

なんと!これがサバ缶かよ?というほど、お洒落になっとるわけです。

 

そのキッカケとなったのがこれ。

 

サバでなくてサヴァ。

 

これは巧い!

 

もう「見た目」で勝負あった!という感じ。

 

この3色はもちろん理由があって、赤がパプリカチリソース味、黄色がオリーブオイル漬け、そして緑がレモンバジル味。もうカタカナのオンパレ!(オンパレード)。これがまたバカ売れしているヒミツ。

 

ここには「煮つけ」の世界も「塩焼き」の世界もありまへん。どれもが洋食の薫りがプンプンします。そら「お洒落洋食大好き女子」は飛びつきますわ。

 

「和食のサバさんサヨウナラ!私たち洋食のサヴァなのよ」てなもんです。

 

まさに、デザイン力の勝利ですわね。なんと、このデザインに惹かれて「サバ缶がお洒落そうだから買ってみた」という女性が続出したらしい。もう隔世の感です。

 

もひとつ、こんなのもありました!

 

サバでなくNo38

 

これも巧い!

 

お洒落過ぎる!

 

これならギフトにも好適ですわ。

サヴァ缶アソートセット×6個

 

昔の大衆食堂メニューが、なんと高級ギフト商品に化けてしまう。これぞデザイン力。

 

いやぁ~、こうやってみると、まだまだいろんな可能性が、いろんなところに残ってる・・・ってことを実感します。

 

「売れない・・・売れない」と愚痴る前に、こういう発想の転換がやっぱり必要なんやろうねぇ~。

 

はい、今回はここまで。

 

それじゃ!サヴァ!(ホンマはこんな最後に使う挨拶コトバやないけれど、雰囲気でこれで〆てみました=爆)

 

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